同調査は9月13日~10月1日に、「マイナビ2020」会員のうち、既卒で登録している3万3961名を対象に実施。256名(文系:179名、理系:77名)から有効回答を得ている。
調査時点での既卒者の内定率は43.3%で、昨年より1.7ポイント減少。現役学生の内定率(8月末時点)は82.6%と倍近い数値であることからも、既卒者の就職活動は厳しい状況が続いていることが明らかになった。なお、既卒者の活動量については、全体的に昨年より増加しているものの、現役学生と比較するといずれの項目においても活動量が下回っており、マイナビではこれが少なからず内定率に影響しているといえそうだと述べている。
既卒者のインターンシップへの参加状況は、「在学中、卒業後とも参加した(3.4%、前年比1.5ポイント増)」「在学中には参加したが卒業後は参加していない(34.8%、前年比5.1ポイント増)」「卒業後には参加したが在学中は参加していない(6.5%、前年比4.3ポイント増)」だった。また、在学中にインターンシップ参加経験がある既卒者の内定率は7割を超えており(73.8%)、現役学生と同様にインターンシップ参加経験者のほうが、不参加者(内定率:42.7%)よりも内定率が高い結果となった。
既卒者のうち「在学中は就職活動をしなかった」との回答は31.4%で、既卒者の3人に1人が在学中に就職活動を行っていなかった。一方、全体の2割弱(17.6%)が「内定を獲得し、一度就職した」と回答し、入社後改めて就職活動をしていた。彼らが再度就職活動を行っている理由は、「志望業界にこだわりがあり、志望業界で働きたかったため(15.0%)」「配属先の業務に不満があった(13.6%)」「なんとなく入社してしまい自分に合わなかったから(13.5%)」が続いた。
また、在学中に就職活動をした既卒者の反省点は、すべての属性で「自己分析が不十分だった」が最も多く、「業界研究・企業研究が不十分だった」や「スタートが遅かった」が続いた。在学中の自己分析により自分のやりたいことを明確にし、業界研究・企業研究を十分に行えていれば、ミスマッチを防ぐことができたと振り返っていることが見える結果となった。