情報処理推進機構のWebページから入手できる情報
受験案内
情報処理技術者試験は、経済産業省が認定するものであり、試験の運営は、独立行政法人情報処理推進機構(略称IPA = Information technology Promotion Agency)によって行われています。情報処理推進機構のWebページから、試験に関する様々な情報を入手できます。
任意のWebブラウザを使って情報処理推進機構のWebページにアクセスしたら、ページの上部にある「情報処理技術者試験」をクリックしてください。
情報処理技術者試験のWebページに切り換わったら、画面の右側を見てください。ここにあるメニューから、試験の実施日、受験申込み、試験要項、過去問題などの情報を入手できます。
新設の試験区分別解説ページも見てみましょう。情報がコンパクトにまとまっています。
はじめに、「スケジュール、手数料など」をクリックして、試験の実施日を確認しておきましょう。基本情報技術者試験は、毎年4月(春期試験)と10月(秋期試験)の2回だけ実施されています。受験日を決めて、学習スケジュールを立てましょう。
次に、「受験申込み」をクリックして、申込みの受付開始日と申込み方法を確認しておきましょう。インターネットで申し込む方法と、郵送で申し込む方法があります。どちらも、申込み期間が決められているので、忘れずに申し込んでください。学習スケジュールの中に、申込み日を書き加えておきましょう。
試験要綱とシラバス
初めて受験する人は、情報処理技術者試験のWeb ページにあるメニューから「試験要綱・シラバスなど」をクリックして、基本情報技術者試験の試験要綱とシラバス(syllabus=細目)に、ざっと目を通しておきましょう。それによって、試験に出題される問題の分野とテーマが、とても限られたものであることがわかります。
基本情報技術者試験は、国家試験です。出題者が自由に問題を作っているわけではありません。あらかじめ定められた試験要綱とシラバスに従って、問題が作られているのです。過去に実施された問題(過去問題)を見ると、同じテーマの問題が、何度も出題されていることがわかります。試験要綱とシラバスに従って問題が作られているのですから、これは当然のことです。
たとえば、平成27年度春期午前問5に「キューに関する記述として、最も適切なものはどれか」という問題が出題されました。どうして、キューというテーマで問題が出題されたのでしょう。それは、シラバスの中に「キューの特徴」という項目があるからです。
この問題の正解は、選択肢イです。キューは、データ構造の一種です。キューに関しては、本書の第7章で詳しく説明します。
試験要綱とシラバスを暗記する必要はありません。ざっと目を通して、試験に出題される問題のテーマが、とても限られたものであることを知ってください。そうすれば、安心して学習でき、やる気も出てきます。
過去問題
試験の問題は、試験要綱とシラバスに従って作られていて、同じテーマの問題が何度も出題されています。したがって、試験に合格するために最も効率的で効果的な学習方法は、できるだけ多くの過去問題を解くことです。
情報処理推進機構のWebページにあるメニューから「過去問題」をクリックすると、過去問題が一覧表示されたページに切り換わります。平成16年度春期以降の過去問題と解答を入手できますが、現行の試験制度となった平成21年度春期以降の過去問題を解きましょう。
過去問題と解答は、PDFファイルになっています。このPDFファイルは、実際の試験問題をスキャナで取り込んだものです。実際の試験も、紙で行われているのですから、過去問題も、Webブラウザ上で見るのではなく、ダウンロードしてプリンタで印刷しましょう。
試験の年度を選んだら、「問題」の部分を右クリックして表示されるメニューから「対象をファイルに保存」を選んでください(これは、Internet Explorerの場合です。他のWebブラウザにも、同様のメニューがあるはずです)。問題のPDFファイルをダウンロードできます。解答のPDFファイルも、同様の手順でダウンロードできます。
ダウンロードしたPDFファイルをダブルクリックすると、PDFファイルの閲覧ソフトであるAdobe Readerが起動して、ファイルの内容が表示されます。Adobe Readerの「ファイル」メニューから「印刷」を選べば、PDFファイルをプリンタで印刷できます。
もしも、お手元のパソコンの中にAdobe Readerがない場合は、Adobe社のWebページからインストールしてください。このWebページに、インストール方法も示されています。インストールは、無料です。
お知らせ
本稿のもとになった書籍『情報処理教科書 出るとこだけ! 基本情報技術者 2016年版』の第1章には、この後「問題解法テクニック」と「学習方法と学習スケジュール」が掲載されています。気になる方は書店等でこの本をお手にとってみてください。