現在、テクノロジーや科学が、人々の生活のあり方や仕事や業務のスタイルを劇的に変化させているが、転職や採用の現場は昔のままのやり方が残り進化から取り残されている。テクロノジーと科学を活用したアセスメントでミスマッチの起こらない転職や働き方の提案を目指すミイダスは、その実現のために「人の科学」と「データの科学」を両輪として研究を遂行する組織として「HRサイエンス研究所」を創設した。
「人の科学」では、自己申告による心理質問紙のアセスメントだけにとどまらず、行動計測やVRなど新しい計測技術を導入。「データの科学」では、ミイダスが保有する膨大なデータを活用し、顧みられることのなかった新しいキャリア・働き方・仕事を明らかにする。同時に、重要性を増している個人のプライバシー保護、企業の採用戦略を守るセキュリティ、そしてデータ活用の公平性を検討し、安全に安心して利用できるサービスを開発チームに提言していく。
すでに同研究所では「仕事で発揮するソーシャルスキルのアセスメント開発」「ゲームを利用したアセスメント開発」「ミイダスが保有するビッグデータを利用した機械学習による次の転職先の予測」などの研究を進めており、最終的には「ミイダス」でのサービス化を目指す。
所長は、理化学研究所脳神経科学研究センター客員研究員 兼 早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員の神長伸幸氏。シニアリサーチャーとして機械学習の第一人者である大羽成征氏が就任したほか、シンギュレイト 代表でピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会 上席研究員も務める鹿内学氏が参画している。
同研究所では、現在の先進的なデータ分析に耐えうる新しい計測手法の開発を進め(人の科学)、同時にさらなる発展をめざし、人のキャリアの可能性を広げる研究(データの科学)を開拓していくとともに、新しい仕事を得たいと思うミイダスの個人ユーザー、これからの仕事に適した人材を求める企業にとって、より良いキャリア・働き方・仕事を模索しながら研究を進めていく。
また、若手研究者を支援する一環として、ミイダスのデータソースを活用して研究を進めたい大学院生、若手研究者を、日本学術振興会 特別研究員(通称:学振)として受け入れ、支援する体制も整備しているという。