株式会社リクルートジョブズは、長引く新型コロナウイルスの影響下、採用現場で求職者および企業、両者のニーズが加速している「オンライン面接」について、企業の導入の課題と対応策を7月9日に発表した。
2020年4月の求職者による「オンライン面接」の検索回数は、2019年同月と比較して約10倍に増加。オンライン面接を利用したい理由として「感染リスクを避けられる」「交通費などのコスト削減」が挙がる一方、利用をためらう理由として「実店舗の実際の雰囲気が分からない」「面接相手となる従業員の実態が分からない」などが挙がっている。
2020年5月下旬に、同社のメルマガ会員を対象に行ったアンケート調査によると、オンライン面接を「全面的に取り入れている」「一部取り入れている」 企業は約3割、「今後取り入れる可能性がある」企業が約3割と、全体で約6割の企業がオンライン面接に関心をもっていることが分かった。また、求人媒体『タウンワーク』で実施した「オンライン面接」特集以降も、オンライン面接を案内する原稿は増加傾向にあるという。
また、オンライン面接が可能な企業への求職者の関心は高まっており、企業側にも「日程調整がしやすい」「面接機会を増やし、より多くの応募者と面接できる」などのメリットがある。一方で、求職者が抱える利用への不安払拭や、企業が導入する際の現場で発生しうる課題の把握は必要。継続利用のために、事前に必要な課題と対応策を準備しておくことで、スムーズなオンライン面接の導入と活用が期待できると、同社では述べている。