学情は、2022年卒の学生を対象に「ジョブ型採用」に関するアンケートを実施した。ジョブ型採用とは、担当領域や権限を明確にした採用手法で、テレワークの導入・定着が進んだことにより導入を検討する企業が増えている。アンケートの調査期間は2020年7月3日~7月8日で、679名が回答した。
「ジョブ型採用に興味はありますか」という質問では、「興味がある」33.4%、「どちらかと言えば興味がある」45.5%となり、約8割(78.9%)が「ジョブ型採用に興味がある」としている。理由は、「どんな仕事をするかが明確だから」が最多で59.7%、次いで「配属される部署が明確だから」43.1%。入社後の仕事内容や、配属先が明確になっていることに魅力を感じている学生が多いことが分かる。また、「学んだことを活かして働きたいから」「専門性の高い仕事をしたいから」「将来やりたいことが決まっているから」などの声が寄せられた。やりたいことが明確な学生や、専門的なスキルを活かして働きたいと考える学生の採用につながる可能性が伺える。
「『ジョブ型採用』を実施している企業があれば、プレエントリーしたいですか」という質問では、「プレエントリーしたい」27.5%、「どちらかと言えばプレエントリーしたい」25.0%であった。ジョブ型という新しい採用手法への関心の高さが分かる。一方、最も回答が多かったのは「興味はある」33.6%で、「これからジョブ型がどのようなものか学んでいきたい」「インターンシップなどに参加し、希望する職種が明確になったら、ジョブ型の募集にもプレエントリーしたい」という声が寄せられた。2022年卒学生はこれからインターンシップ参加などの就職活動の準備をしていく時期のため、今後のインターンシップ参加や仕事研究を通して、検討していきたいと考えていることが分かる。
ジョブ型採用のために準備していることは「インターンシップ参加」が最多で39.1%。学生からは、「インターンシップで実際の仕事を体験してみたい」という声が挙がっている。入社後の仕事内容や、配属先が明確になっているからこそ、仕事理解を深めた上でプレエントリーしたいという意向が見える。