パーソルキャリアが運営するWebメディア「d's JOURNAL」は、2020年4月以降に正社員の中途採用者を受け入れた企業を対象に、「コロナ禍における中途採用者のオンボーディング実態調査」を行い、結果を発表した。
(※調査の詳細な結果はこちらから)
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、オンボーディングの各対策で「何かしらの変更を行った」と回答した企業はそれぞれ5~6割に上った。また、具体的な変更点については、おもに「オンライン」や「少人数」での実施に切り替えてオンボーディングを行っている企業が多いことが分かった。新型コロナウイルスの影響により「3密(密閉・密集・密接)」の回避が求められるなか、各企業ともにさまざまな工夫をして取り組んでいる模様だ。
オンボーディングの変更・中止を行った企業が、工夫していることや代替案として行っていることとしては、「コミュニケーションの頻度を増やした」という回答が多数。また、コミュニケーションのために新しいツールを導入している企業も複数見られた。対面でのコミュニケーションが難しい状況下だからこそ、採用担当者は中途採用者に対してより丁寧なフォローを心がけているようだ。
オンボーディングの変更・中止を行った企業のうち、中途採用者の入社後の活躍に対して「良い影響がある(あった)」と回答した企業は約5割(48%)に上った。一方、「悪い影響がある(あった)」と回答した企業はわずか2割以下にとどまっている。オンボーディングのオンライン化・少人数化により、以前よりも逆にコミュニケーションの機会が増えたことが、中途採用者に良い影響をもたらしているのではないかと推察される。
今回の調査により、オンボーディングを変更・中止している企業が多数であるが、入社後の活躍に悪い影響が出ないよう、さまざまな工夫をしてカバーしている企業が多いことが分かった。また、今後もしばらくは在宅勤務や輪番出社など、これまでとは異なる働き方が続くと予想されるため、中途採用者に対する丁寧できめ細やかなフォローや、新しいコミュニケーションツールの導入など、自社にあわせた対策を積極的に行っていくことが求められると、D's JOURNALでは述べている。