アクセンチュアは、企業の従業員に対するスキルの再構築(リスキル)を支援するサービス 「タレント・ディスカバリー・プログラム」を9月1日から開始すると発表した。
人手不足を背景に、生産性向上や働き方改革が求められる中、新型コロナウイルスの影響によってデジタル活用が急速に進み、求められるスキルと保有しているスキルのギャップがさらに拡大しつつある。こうした課題を解決するため、同社は、業務改革や組織・人材マネジメントの知見およびデジタル領域における専門性を活用することで、同サービスの提供開始に至ったという。
アクセンチュアは、同サービスを利用する企業の人材ニーズと従業員一人ひとりの特性や希望に応じたリスキルのトレーニングを提供し、デジタル時代に適応したスキルを持つ人材への転換、および育成を支援する。対象者は、人事や経理などのバックオフィス、営業、生産管理をはじめとしたさまざまな職種で活躍する人。トレーニングでは、AIなどのテクノロジーの知識、変革推進のマネジメント力、各職能・業界などに関する幅広いプログラムを組み合わせ、アクティブラーニングなどを活用した実践形式のトレーニングを実施する。習熟度の確認までをプログラムとして組み込み、年間1000名へのリスキル支援を目指す。
同社の代表取締役社長 江川氏によると、「タレント・ディスカバリー・プログラム」は、日本が抱える構造的課題の解決に向けて一石を投じるサービスであり、労働力人口の減少に直面する日本において、生産性向上という国を挙げて取り組むべきナショナルアジェンダに呼応するものだという。同社では、1人でも多くの人が市場のニーズに合致し、将来にわたっても常に磨き続けられるスキルを習得できる環境を提供し、社会の構造的課題の解決に向けた活動を強化していくと述べている。