OPSIONは、同社が提供する「クラウドオフィスRISA」の導入実績が2020年9月に100社を突破したと発表した。
クラウドオフィスRISAは、オフィス機能の代替を目的とした、アバターやバーチャル空間を活用した新しいワークプレイス。ちょっとした雑談機会や相手の様子の察知など、テレワーク環境で失われた、1つの居場所を共有する体験を離れていても実現するサービスで、通常のPCのブラウザ上で動作可能。2週間の無料トライアルを申し込める。
同サービスは2020年7月にβ版を提供開始。9月の時点でトライアル導入した企業は100社を突破した。特にテレワークに真剣に向き合い、オフィス削減も視野に入れている企業の導入が多いという。
特に導入が多い業種・規模は次のとおり。
- 製造業:自動車や電化製品、通信機器などの数千人から数万人規模の企業
- 製薬業:グローバルな企業から国内大手の製薬会社
- 通信キャリア:日本を代表する通信キャリア
- コンサルティング:監査法人含む、プロフェッショナルファーム
- システムインテグレーター:中小から大手まで含めたSIer
トライアルから有料契約に至っている企業には、RISAを「常時接続」しているという共通点がある。仕事を始めるときにRISAにログインし、業務中はマイクをミュートにしておき、誰かに話しかけたいときはマイクのミュートを解除。すぐに声をかけられる状態を作っており、退勤時にログアウトする。
このように活用している企業からは「時間を確保して、わざわざしないような会話をすぐにできるのが助かっている」「実際のオフィスのように気軽に声掛けができるのがよい」「他のビデオ通話だと、会議が始まる段階でみんな集まり、終わったらすぐ解散する。しかし、RISAだと会議前に集まって作戦会議をしたり、会議後に感想を話し合えるのがよい」「音声のみの通話に比べて明らかに相談、雑談が増え、コミュニケーションが活性化した」といった声が挙がっている。
同社は今後、大手企業向けに100人以上で利用できるオフィスの建設やマルチデバイス対応、「声掛け可能、取込中、離席中」などのステータス機能を実装することで在宅勤務者、オフィス勤務者がよりシームレスに「居場所」を共有できるオフィス体験の実現を目指すという。