マネジメント支援サービス「Co:TEAM」を運営するO:は、「テレワーク下の新卒オンボーディング・新人研修の概況調査(2020年度版)」を実施した。対象は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県に在住の22歳以上25歳以下の新卒1年目の就業者415名で、調査期間は2021年3月1日~3月14日。
全体の約7割がテレワークを伴う新人研修を肯定的に評価しており、主にワークライフバランス面のメリットへの言及が最も多く挙がった。
テレワークを伴う新人研修におけるデメリットとして、業務知識の習得や職場環境の把握以上に同僚・同僚以外とのコミュニケーション不足を挙げる声が多く挙がった(50%以上)。
新入社員の75%(4人中3人)が週1~2回以上のテレワークを推奨すると回答した。
新入社員の3人に1人が、研修期間中の上司とのコミュニケーション機会が週1回を下回ると回答しており、一部の企業においては新人育成における深刻なフォロー・支援不足が生じていると推察される。
上司とのコミュニケーションについては、プライベートや雑談の絶対量の不足感を挙げる声が挙がった。
テレワーク下を伴う新人研修に対して改善点を求めるコメント(一部抜粋)
- 放置されすぎて働くことの意欲がなくなってしまった。
- 教育が不十分に感じる。
- 4月から新人が入るというが、新人を採用する余裕があるなら、もっとしっかりと教育してほしかった。
- 同期や上司との仲も深める事が出来ていないため、会社への執着や思い入れは全く醸成されていない。
- 仕事を辞めたいと感じた時に特に未練なく辞められてしまうなと感じている。
- 上司も手探りの中、配慮してくださっているのは分かっていながら、人間関係が出来ていない中で質問がしにくかったり、分からないことはその場で解決しにくかったりは多かった。
なお、O:は同調査の結果から、テレワーク下で新入社員研修・オンボーディングにおける「難点」として、次の2つを挙げている。
- 仕事の進め方(プロセス)や内容(タスク)に対する介入が難しくなった
- 配属後のオンボーディングそのものが難しくなった
また、上記の難点を踏まえて、テレワークを伴う新卒オンボーディングを成功させるための「提言」として、次の2つを挙げている。
- 仕事の目的・ゴールに焦点を当てたコミュニケーション
- 配属後のOJTまで踏み込んだ研修設計