ジェイックは、スタジアム、DEiBA Companyと合同で、経営者層・採用担当者を対象に「2022卒 新卒採用 企業調査(第1回)」を実施した。調査期間は2021年2月26日~2021年3月16日。211社から回答を得ている。
新卒採用は長期的な視点で行う会社も多く、コロナ禍によって大きな影響を受けている業界を除いては採用が維持されている傾向が強い。また、IT業界やクラウドサービスベンダー等を中心にビジネスのオンライン化が急激に進んでいることで追い風となっている分野もあり、採用を増やしている会社も15.2%。
選考状況に関しては、「既に内定受諾者がいる」「内定を出している」が16%という調査結果に。内定出し時期も21卒と比較して「早めている(早める予定)」が33.5%と、3社に1社は昨年から前倒している状態で、早期化傾向が進んでいる。
調査では23卒に向けては「22卒よりも接触開始を早めている(早める予定)」が21.8%と、来年に向けてはさらに早期化を考える企業が多数いることが分かった。経団連の就職・採用活動ルールの廃止発表から加速する早期化の流れは止まるところを見せず、インターンシップで接触して早期の採用活動を実施するという流れが浸透している。
22卒の選考では、説明会・面接のオンライン実施はほぼ浸透しきった状態で、説明会のオンライン化は85.9%、面接も75.2%という結果で、最終選考(内定出し)も20.9%の企業がオンラインで行うと回答している。また、Web面接を導入したことで、応募者数が「かなり増えた」「増えた」と42.3%が答えており、オンライン化は多くの応募者と出会うきっかけにもなっているようだ。オンライン化は企業側にとっては多くの学生と効率的に会え、学生にとっても移動ハードルがないので特に地方学生にとっては大きなメリットと考えられる。コロナ禍が落ち着きを見せるであろう23卒以降での面接方式も、「Webとリアル面接を併用」という企業が多く、オンライン化が定着する見込み。