マイナビは、2022年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(3月)」の結果を発表した。調査期間は2021年3月25日~3月31日で、有効回答数は6329名(内訳:文系男子1154名、理系男子1150名、文系女子2799名、理系女子1226名)。
2022年卒業予定の大学生・大学院生の3月末時点での内々定率は21.5%(前年比1.0ポイント増)、平均内々定保有社数は1.5社(前年比0.1社増)となった。コロナ禍の影響が懸念されているものの、3月初旬に引き続き、前年度と同水準を維持している。
インターンシップの参加有無別に内々定率を見てみると、参加経験がある学生の内々定率は27.6%、参加経験がない学生の内々定率は4.3%で、23.3ポイントの差が見られた。また、内々定を保有している学生と未内々定の学生でインターンシップの参加社数を比べると、内々定を保有している学生は未内々定の学生の2倍以上の活動量があった。インターンシップ期間に積極的な活動をした学生は、その経験を活かして3月末時点において内々定を獲得していることがうかがえる。
Webでの職場見学・工場見学に関して良い印象を抱いた企業の対応を聞いたところ、「社員がカメラをもって質疑応答を交えながら社内ツアーを行ってくれたこと」や「実際の訪問では入れない場所まで紹介してもらえたこと」などの声が見られた。また、VRを活用して職場見学・工場見学を行っている企業もあり、学生からは「よりリアルに体感できてよかった」「新鮮だった」「(最新技術を用いていて)成長性がありそう」など、好印象なコメントが多かった。
今回の調査では、インターンシップの参加状況と内々定率を比較すると、就職活動の準備期間から積極的にインターンシップに参加するなどの行動をしてきた学生が、3月時点で内々定を得ていることが分かった。事前の準備やインターンシップの経験を活かし、就職活動を進めてきたためだと考えられる。ただ、これはあくまでも「3月時点で内々定を保有している学生の特徴」であり、今後はインターンシップの参加有無にかかわらず、内々定率は増加していくことが予想されると、同社は述べている。