AI開発・運用、AI人材の育成・採用支援サービスを提供するSIGNATEは、就活スカウトの新サービス「SIGNATE Campus」の提供を開始した。
SIGNATE Campusは、AI/データ分析スキルを磨きながら、同時に企業からのスカウトを受け取れる就活スカウトサービス。AIや機械学習を専攻する学生だけでなく、自身の専攻に関係なく実践的なAI/データ分析スキルを学びたい学生も無料のオンライン教材で学習可能で、個々の学習状況やサイト上で開催されるデータサイエンスコンペティションやアイデアソンなどの成績、その他自己PRをアピールし、企業からスカウトを受けられる。
労働人口減少が加速する現在、企業の最重要課題は生産性の向上であり、その解決手段としてDXやその中心的役割を担うAIに注目が集まっている。そうした流れを受け、内閣府が昨年発表した「AI戦略2019」においても人材育成はその1丁目1番地と位置付けられ、大学・高専生に対する数理、データサイエンス、AI教育に関してリテラシー教育や応用基礎教育など具体目標を掲げての取り組みが進められている。一方で、AI/データ分析スキルを有する学生の採用に対して、企業は次のような悩みを抱えている。
- ①優秀な理系学生が採用市場に出てこない
- 研究室に昼夜拘束されながら同時に自身の研究も進めなければならない理系学生の多くは、就活に時間が割けず、限定的な活動の中で就職先を決めていく傾向にある。
- ②AI/データ分析スキルを適正に評価できない
- AI/データ分析スキルは分野横断の汎化型能力であり、また近年の技術革新のスピードは凄まじく、現状その技術力を適正に評価する評価指標が確立されているとは言い難い状況である。
①について、SIGNATE Campusは、多くの理系学生が研究活動の一環として、あるいは自身のスキルアップのために利用している「SIGNATE」との連携で学生の就活工数を最小化。学生に対して研究や勉強に集中しながら自身に最適な企業と出会う場を作り、同時に企業に対して優秀な学生にアプローチできる機会を提供する。
また②について、SIGNATE Campusでは、SIGNATE(やKaggle)でのコンペ戦績や、講座受講歴・成績から実力を可視化したポートフォリオを生成する仕組みを実装することで、学生の利便性を追求しながら、企業に対して優秀な学生を見抜く情報の提供を実現する。
同サービスは現時点で、大手からベンチャーまで様々な業種の企業から利用申込があり、年内で100社を超える企業の利用を目指しているという。なお、今回のリリースを記念し、企業情報の掲載と期間限定での学生検索を無料で行えるキャンペーンを実施している。