パーソル総合研究所は、コロナ禍前後におけるテレワーカーと出社者に分けた残業時間の実態に関する調査結果データをまとめた。調査期間は、2020年8月26日~8月31日。全国の正社員で働く20~59歳の男女2000人(テレワーカー1000人、出社者1000人)から回答を得ている[1]。
調査の結果、コロナ禍前後の平均残業時間を比較すると、全体で2.8時間減っている。テレワーカーでは3時間、出社者では2.6時間短くなっている。
また、コロナ禍の前も後も、テレワーカーのほうが残業時間は長い傾向にあることが定量的に明らかとなった。ただし、テレワーカーも、コロナ禍前後で残業なしは19.6%から27.4%へと7.8ポイント増えている。
注
[1]: 本調査における「テレワーカー」はモバイルワーク・在宅勤務・サテライト勤務のいずれかを週に1~5日実施している人、「出社者」は在宅勤務・モバイルワーク・サテライト勤務をまったく行っていない人となる(コロナ禍の前後で立場は変わらない)。