iCAREは、同社の健康管理支援システム「Carely」において、ストレスチェック機能を拡充し新職業性ストレス簡易調査票(通称80問版)に対応するとともに、「ウェルビーイングサーベイ」機能を追加した。同サービスはストレスチェックと組み合わせて使うことで、職場の心理的課題の把握と従業員ニーズを効率的に収集でき、より戦略的な健康経営に取り組むための健康データを提供するという。
以前から同社には、Carely導入企業より「ストレスチェック80問版に対応してほしい」という意見が寄せられていた。その要望に応えると同時に、より先進的に健康経営に取り組んでいる企業の要望もかなえるため、ウェルビーイングサーベイと同時に開発を進めてきた。
今回の機能開発においては“サーベイ疲れ”への対策を念頭に置いたという。テレワークの急速な普及に伴い、多くの会社で従業員の状態把握のためにエンゲージメントサーベイやパルスサーベイが実施されている。しかし、効果を実感にくいアンケートが続くことに従業員が疲れ、本音が見えない形式的な回答が集まってしまう問題が起きている。
そこで、Carelyではストレスチェックと組み合わせてウェルビーイングサーベイを行うことで、従業員にとっても人事にとっても負担の少ない組織診断アンケートを可能とする。
詳細は次のとおり。
ストレスチェック(80問版)
Carelyでは、法定義務であるストレスチェックとして厚生労働省が推奨する57問版を提供してきた。今回、新職業性ストレス簡易調査票の23問を加えた80問版にも対応したことで、高ストレス者の判定にとどまらず、職場(企業・事業所・部署単位)の活性化を判断しやすくなった。
Carelyのストレスチェックでは次の機能が利用可能。
- ストレスチェックの受検(PC・スマホ)
- 受検勧奨用の一斉メール配信
- 集団分析用の簡易レポート(性別・年代・勤続年数・役職の有無)
- 集団分析用のカスタムレポート
- 高ストレス者への保健師によるフォローアップ
ウェルビーイングサーベイ(全76問)
ストレスチェックでは労働安全衛生管理(働くことで健康を害することの予防措置)の観点から、従業員と組織の状態把握に重きが置かれている。一方で、健康経営のために自社の健康課題を把握するためには、従業員の未来に対するニーズを収集することが必要となる。
Carelyのウェルビーイングサーベイでは次の分野についてアンケートを実施し、レポートを作成。設問は全76問から選択が可能で、今後アンケート内容は随時新設される。
- 生産性
- 健康習慣
- 仕事・キャリア
- 私生活
- 新型コロナ対応
ストレスチェック(80問版)およびウェルビーイングサーベイは、健康管理システムCarelyのオプション機能として提供を開始。オプション料金は、実施1回あたり5万円(従業員数1000名以上)、あるいは2万円(従業員数1000名未満)。
なお、同社では社数限定の無料キャンペーンを実施。通常ストレスチェックは法定通り1年に1回の実施だが、四半期ごとに1回(年4回)の実施を予定している企業(1000名未満)では上記のオプション料金が無料となる。詳細は次のとおり。
対象企業 | 従業員数1000名未満 |
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適用条件 | ストレスチェック(80問)およびウェルビーイングサーベイを四半期に1回(年4回)実施 |
料金割引 | オプション料金8万円(2万円×4回)→無料 |
社数限定 | 先着50社 |