米国クアルトリクスの日本法人であるクアルトリクスは、新たな従業員エクスペリエンス(EX)管理のためのフレームワーク「EX25」を発表した。
EX25は、企業・組織が従業員の声を定期的に収集できるように設計された新しいフレームワーク。すべての従業員の職場体験に影響を与える25の重要な要因を取り上げている。EX25は、従業員エクスペリエンス管理の主要製品であるQualtrics EmployeeXMに組み込まれており、企業が従業員の進化するニーズや優先事項に対応し、従業員のエンゲージメントと定着率を向上させるためのアクションの検討および実行に役立つ。
同社によれば、COVID-19は働き方そのものを大きく変化させ、多くの従業員が自らの優先事項や期待を見直している。そのような中で従業員の退職率を抑制し、優れた人材を惹きつけるために、企業は従業員のニーズや優先事項の変化を考慮し、従業員エクスペリエンスへのアプローチを調整する必要がある。また、優秀な人材を採用し、維持するためには、従業員からのフィードバックを収集して課題に対応する頻度を高める取り組みを、現実的で実行可能な方法で実施していく必要もあるという。
EX25は、従業員エクスペリエンスを測定するための標準的なフレームワークとして、従業員が仕事で充実感を得られるようにするほか、企業がより多くの情報に基づいて、優秀な人材を採用するための意思決定を行えるようにする。また、カスタマイズを行うことで、従業員にフィードバックを求める頻度を調整できる。
EX25に含まれるものは以下のとおり。
- 企業が従業員に適切なタイミングでパルスサーベイを実施し、年間を通してのフィードバックに基づいてアクションを取ることを可能にするプログラム設計ガイド
- 従業員エクスペリエンスのKPIとそれを左右するドライバーによって構成される、科学的に検証された設問項目
- 組織単位でエンゲージメントに対する最重要ドライバーを把握し、改善課題に対してアクションを取るために、マネージャーやリーダーに対して調査結果を表示するダッシュボードのテンプレート
- 自社の従業員エクスペリエンスを他社と比較するためのベンチマークデータ
- マネージャーが各ドライバーを効果的に改善するのに役立つ、専門チームが設計したアクションプランヒント集
なお、クアルトリクスの組織心理学の専門チームは、ワークライフバランスや協力体制など、従業員の職場での体験を左右する25のキードライバーを、以下の従業員体験の5つの重要指標(KPI)に関連付けて特定している。
- エンゲージメント
- エクスペリエンスギャップ
- 継続勤務意向
- インクルージョン
- ウェルビーイング