キャリアデザインセンターは、同社が運営する女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」にて、女性818名を対象に、自身の上司についてアンケートを実施した。調査期間は、2021年8月2日~8月18日。
上司に点数をつけるなら何点かを尋ねたところ、平均54.2点となった。合格点を下回る69点以下が61.9%を占めており、上司に対して満足していない人が多数派なことが見て取れる。
※70点を合格点として回答
※離職中の人は直近の上司で回答
※上司が複数いる場合は、評価に一番影響を与える人で回答
上司の尊敬できるところは、1位「仕事の知識・スキルが豊富」38.6%、2位「部下の意見や考えに耳を傾けてくれる」26.5%となった。しかし、3位は「尊敬できるところがない」25.2%で、4人に1人が回答するという厳しい評価となっている。
上司の不満なところは「部下の育成力・指導力が低い」37.0%が1位。部下の育成力・指導力は上司の評価を左右する大きな要因となっていると考えられる。不満なところの2位は「仕事の指示・ゴール設定が曖昧」33.1%、3位は「いざという時に守ってくれない」30.4%が続いているが、「不満はない」も17.6%見られた。
上司がきっかけで「実際に転職したことがある」人は39.7%と、約4割の人が実際に転職まで至っている。「転職を考えたことはない」は12.6%にとどまり、転職を考えたり行動したりする動機が上司だった経験がある人は約8割と、上司の影響力が非常に高いことが分かる。
上司とうまく付き合うために心がけていることは、「報告・連絡・相談をまめにする」65.0%が1位、2位は「適度な距離感を保つ」53.1%となっている。まめなホウレンソウでコミュニケーションは取りつつも、距離を縮め過ぎないことを意識している人が多い。
上司と本音で話せている割合は、「5割」程度が最も多く16.7%、次いで「ゼロ」15.3%という結果になっている。5割以下が74.5%を占めており、上司と本音で話せていない人が多い実態が分かった。