リクルートの就職みらい研究所は、「2023年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査」を実施した。調査対象は、「リクナビ2023」会員の2023年3月卒業予定の大学生および大学院生で、調査期間は、2021年9月21日〜27日。大学生2150人、大学院生503人から回答を得ている。
今回の調査では、2023年卒学生のインターンシップの参加状況や満足度について調査した。9月時点でインターンシップに参加した学生は68.4%と前年と比べて21.6ポイント増加した。また、インターンシップの参加社数も平均5.30社と前年の4.03社と比べて約1社増加している。
インターンシップ参加者に、Web開催、対面開催のインターンシップ参加件数を聴取したところ、Web開催が平均4.58件(前年3.19件)、対面開催のものが平均0.72件(前年1.33件)で、前年同様Web開催のインターンシップが対面開催のインターンシップの参加件数を上回った。コロナ禍におけるインターンシップの手法を企業が模索した結果、よりWeb化が加速したと考えられる。
Web化による学生の満足度への影響については、インターンシップに参加した学生の満足度は対面が90.0%、Webが88.1%と対面の人が高いものの、ほぼ同水準といえる。インターンシップ内容別に参加形態を見ると「社員の補助的な業務の一部を経験する」「社員の基幹的な業務の一部を経験する」など前年では多くの学生が対面で参加していたプログラムが今年はWebでの参加が増えている。
また、Webで参加したプログラム別に満足度を見ても、「職場や工場の見学」「社員の補助的な業務の一部を経験する」など、Web実施が難しく思えるようなものでも、前年と比べて高くなっている。インターンシップにおいても、よりWebの活用や工夫が進んでいる様子がうかがえる。