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HRzineニュース

大企業に聞いた「DX/デジタル化」に関する調査、6割が「ITベンダー頼り」―ドリーム・アーツ

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 ドリーム・アーツは、従業員数1000名以上のユーザー企業に所属する「ITシステム決裁者」1000名を対象に、「ベンダー依存」に関する調査を実施した。調査期間は2021年10月28日~29日。

 経済産業省から8月に公表された「DXレポート2.1(DXレポート2追補版)(PDF)」では、ユーザー企業とITベンダー企業が「相互依存関係」にあり、デジタル時代に必要な能力を獲得できず、デジタル競争を勝ち抜いていくことを困難にする「低位安定」の関係に固定されていると指摘。 ベンダー依存がDX推進の足かせとなっていることに警鐘を鳴らしている。

 そこで同社では、企業のベンダー依存がどの程度進んでおり、具体的にどのような関係性を構築しているのかを把握するため、従業員数1000名以上のユーザー企業に所属する「予算執行者」「IT意思決定権者」「IT選定に助言・意見を言える立場の人」1000名を対象にインターネットによるアンケート調査を実施した。

 自身が働く企業において、「ベンダーに頼ることはプラスか」と聞いたところ、57%が「そう思う」「どちらかというとそう思う」と回答し、“ベンダー頼り”を肯定的にとらえていることが分かった。 そのメリットについて最も多かったのは「専門分野を超えてベンダーのアドバイスを受けられる」であった。次いで「自社でIT人材を獲得・育成しなくても良い」の回答が多く、4割(40.1%)に上った。また、「多くを内製化することは現実的に不可能」(14.2%)とあきらめている人が一定数いることも分かった。

 一方で、自由回答の中には、「ベンダーに頼りすぎると社内で人材が育たずノウハウも蓄積されない」「ベンダーにロックインされて要件定義書の作成すら内製化できなくなると大きな問題になる」といった、過度な依存は“自社のシステムのブラックボックス化”につながるリスクになり得ると指摘する声が挙がっている。

グラフ1:ベンダーに頼ることはプラスか
グラフ1:ベンダーに頼ることはプラスか
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表1:ベンダーに頼るメリットは
表1:ベンダーに頼るメリットは
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「ベンダーにお任せで仕事が楽」という人は6割、ベンダー依存度がズブズブな(深い)企業は8割以上

 「ベンダーとお付き合いする上で得をしたことは」という問いに対して、「基本的にすべてお任せで仕事を進められるので、仕事が楽だ」と回答した人は回答者のうち6割(65%)に上った。全体的に業務をベンダーに丸投げしている傾向が高いことが分かった。

表2-1:ベンダーとお付き合いする上で得したことは(全体)
表2-1:ベンダーとお付き合いする上で得したことは(全体)
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 さらに同社では、今回の調査結果をもとに、ITの利用傾向とベンダー企業への依存度の観点から下記の6つの群を定義し、傾向を調査した。

●ITの利用傾向からの分類

オールドタイプIT群
IT投資において既存システムのメンテナンスに過半が割かれ、ほぼすべてのシステムをオンプレミスで運用している。
ニュータイプIT群
新規IT投資が多く、エンタープライズシステムの中心にクラウドを据えて運用している。
内製群
システムの内製化率を向上させるためにさまざまな施策を実施しており、その多くを社員による開発で実際にまかなっている。
デジタルの民主化群(以下、デジ民群)
「デジタルの民主化」を推進しており、業務部門によるシステム開発およびそれによる業務効率化・業務変革に積極的に取り組んでいる。

●ベンダー企業への依存度からの分類

ズブズブ群
長期間にわたり同一のベンダーと付き合っており、新規にベンダーを採用していない。デジタル関連業務のほぼすべてをベンダーに丸投げしており、的確なベンダーレビューは行っていない。
準ズブズブ群
ズブズブ群ほどではないが業務を丸投げする傾向が強い群。全体の約2割をスコアリング上位として抽出し、過度にベンダー依存が強かったズブズブ群に次ぐ集団として定義。

 先の設問の回答を各群で比較したところ、「基本的にすべてお任せで仕事を進められるので、仕事が楽だ」と答えた割合は、ズブズブ群は87%、準ズブズブ群は80%と、他の群と比べて高い。「ベンダー依存度」が高いほどこの割合は大きくなることが分かった。

 また、「トラブルの責任をかぶってくれた」という問いに同意した人は、内製群では26%であるのに対し、ズブズブ群では57%に達した。その他にも、ズブズブ群は、「ベンダーから転職のオファーや引退後のポジションの提案があった」63%、「会食などでごちそうになることがあった」73%、「お中元・お歳暮・手土産をもらったことがある」67%が同意するなど、ベンダーとの“健全ではない深い関係”が浮き彫りとなっている。

表2-2:ベンダーとお付き合いする上で得したことは(6つの群別)
表2-2:ベンダーとお付き合いする上で得したことは(6つの群別)
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 さらに、ベンダーの選定基準について聞いたところ、「世界的に有名なベンダーと契約すれば安心だ」と考えている割合が内製群およびでデジ民群ではそれぞれ39%にとどまっている一方で、ズブズブ群では90%、準ズブズブ群では69%にのぼり、ベンダー依存度が高いほど、ネームバリューでベンダーを選んでいる傾向がある。

表3:ベンダーの選定基準は
表3:ベンダーの選定基準は
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8割の企業が「ベンダー変更の経験なし」

 主要ベンダーの変更の現状については、「変えるという発想をしたことがない」企業が1割(11.3%)、「変えたいと思ったことはない」が3割(32.5%)、「変えたいと思ったことはあるが、変えたことはない」が4割(35.9%)と、ベンダーを変更したことがない企業が合わせて8割にのぼり、全体的にベンダーへの依存が高い傾向があることが明らかになった。

表4:主要ベンダーの変更をどうしているか
表4:主要ベンダーの変更をどうしているか
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 「現場部門が自らデジタル化を進めていくこと(デジタルの民主化)についてどう思うか」という質問に対し、「良いと思う」が37%、「どちらかと言えば良いと思う」が27%と、「デジタルの民主化」の推進に6割以上が賛成していることがわかった。 また、「DXによる新規事業の創出に取り組んでいる」と回答したうちの5割以上(52%)が「デジタルの民主化」を進めることは「良いと思う」と回答しており、難解なDXに取り組んでいる企業ほど賛成している傾向が強くなっている。 自由回答でも、積極派からは「ITリテラシーは全社員に必須であり、デジタルの民主化はそのためにも推進したい」という意見のほか、「ベンダーロックインを防ぐ」、「業務に最適なシステムを、業務を知る人が作れる」というメリットを挙げる傾向が見られた。

グラフ2:現場部門がデジタル化を進めることをどう思うか
グラフ2:現場部門がデジタル化を進めることをどう思うか
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表5:DX推進度別「デジタルの民主化」への賛成度
表5:DX推進度別「デジタルの民主化」への賛成度
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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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