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職場に不妊治療をしている人が「いる」と認識する人は2割未満、「不妊休暇を取りたい」は7割―キャリアデザインセンター調べ

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 キャリアデザインセンターは、「不妊治療と仕事」についてアンケートを実施し、その結果を発表した。

 調査の概要と結果は以下のとおり。

  • 期間:2022年4月25日~5月12日
  • 有効回答数:764名
  • 対象:「女の転職type」の会員
  • 方法:Web上でのアンケート

Q.1 職場に不妊治療している人はいる?

 職場に不妊治療をしながら働いている人がいるかを聞いてみたところ、42.8%の人が「わからない」と回答した。続いて「いない」と答えた人も42.0%に上り、不妊治療をしている人が身近にいることを把握している人は2割未満となった。

Q.2 不妊治療をしていることを教えてほしい?

 職場で仕事上関わりのある人が不妊治療をしている場合、不妊治療をしていることを教えてほしいと思うかどうかを聞いたところ、1位「できれば教えてほしい」40.3%となり、「教えてほしい」7.9%と合わせると約半数の人が「教えてほしい」と感じていることが分かった。一方、「教えてほしいと思わない」も33.2%おり、「わからない」も18.6%という結果になった。

Q.3 不妊治療をしていることを教えてほしい理由は?

 Q.2で「教えてほしい」と答えた人にその理由を聞いてみると、「配慮が必要なことを認識するため」が74.1%で1位となった。次いで「業務をサポートしやすくするため」67.9%、「急な勤怠の乱れに理解・納得するため」53.7%と続いている。その他のコメントとしては「会話に気をつけたい」「以前不妊治療をしていたので、不安を聞いてあげたい」など、精神面でサポートをしたいという声が目立った。

Q.4 職場に不妊休暇制度はある?

 職場に不妊休暇制度があるかを聞いたところ、「ない」67.4%、「わからない」29.2%で、「ある」が3.4%にとどまった。

Q.5 不妊休暇を取りたい?

 職場に不妊治療のための休暇制度があり、自身が不妊治療をすることになったら、休暇を取りたいかを聞いたところ、1位「ぜひ取りたい」34.7%、2位「できれば取りたい」34.4%となり、7割近くの人が「取りたい」と感じていることが分かった。「できれば取りたくない」「取りたくない」人は13.5%にとどまった。

Q.6 不妊休暇を取りたくない理由は?

 Q.5で職場に不妊休暇制度があっても「取りたくない」と答えた人に、その理由を聞いてみると「不妊治療をしていることが公になるから」72.8%が圧倒的に多い結果となった。次いで「不妊治療をしていることで特別扱いされたくないから」49.5%、「不妊休暇の取得は不公平だと思われたくないから」42.7%が続いており、周囲の目を気にして控えようとする人が多いことが分かった。

Q.7 仕事をしながら不妊治療をしたことはある?

 仕事をしながら不妊治療をした経験があるかを聞いたところ、「ない」が88.9%となった。「ある」は8.1%で、「今後する予定」は3.0%にとどまった。

Q.8 不妊治療をしていることを誰かに伝えた?

 Q.7で不妊治療の経験が「ある」と答えた人に、職場の誰かに伝えたかを聞いたところ、1位は「上司」41.9%で、2位「誰にも伝えていない」33.9%、3位は「同僚」32.3%と続いた。約3割の人が誰にも伝えずに治療に臨んでいることが分かる。

Q.9 仕事と不妊治療の両立でつらいことは?

 Q.7で不妊治療の経験が「ある」と答えた人に、仕事と不妊治療を両立する上でつらいことを聞いたところ、1位「頻繁、急な通院で職場に迷惑をかけてしまう」80.6%、2位「投薬や通院の負担で体調・体力的につらい」75.8%、3位「働いても治療費に消えていくので金銭的につらい」66.1%となった。その他のコメントでは「休暇がほとんど治療に消えてリフレッシュの休暇が取れない」「通院のための休みが取れず、断念する周期もある」「職場で部下たちが先に妊娠していく」などがあった。

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労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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