アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供するヤプリは、1月より働き方支援制度の「lily(リリー)制度」を導入したと発表した。
同社はこれまでも、産休育休支援制度や出産立ち会い制度など、社員とその家族のライフイベントをサポートする制度を導入してきた。また、社員の4分の1が子育て家庭ということもあり、フレックス制度やオープン勤務などにより働きやすい職場作りを心掛けてきたという。
Lily制度は、これらに妊活・不妊治療の支援などを追加するもの。働きながらの妊活や不妊治療は、時間や金銭だけでなく体力・精神的にも負担が大きい。長期的に働ける土台を作るためには、会社としても子供を出産する前からのサポートが必要だと判断して、導入を決めた。
具体的には、以下のような施策を行う。
(1)結婚
- 結婚休暇
- 入籍後あるいは結婚式の前後3ヵ月に取得できる、5日間の特別休暇。諸事情により会社が認めた場合は延長可。
- 結婚祝い金
- 社員が結婚(事実婚含む)した場合に、結婚祝金10万円を贈呈。社員同士が結婚する場合には、それぞれの社員に対して結婚祝金を支給する。
(2)妊活・不妊治療
- 妊活・不妊治療費の補助
- 従業員1人あたり上限50万円までを負担。
- 妊活・不妊治療時の特別有給
- 特別有給休暇を必要な日数分付与。
- オンライン外部相談窓口の設置
- 妊活・不妊治療に対する、外部のオンライン相談窓口の設置(希望者には提携医院を紹介)。
- 妊孕性簡易検査キット割引
- AMH検査、精子検査の簡易検査キットの購入費用を割引価格で購入できる(10〜15%程度割引)。
- リテラシーアップの取り組み
- 継続的に社内のリテラシーを高められるよう、妊活・不妊治療に関するセミナーを定期開催。専門機関からの妊活・不妊治療メルマガの配信。
(3)妊娠〜出産
- 産前特別休暇
- 産前産後休業前に使える特別有給休暇。
- 女性は10日間(体調調整、通院など)
- パートナーは5日間(パートナーの産前看護、通院付き添いなど)
- 出産立ち会い休暇
- パートナーの出産立ち会い用に使える3日間の特別有給休暇。
- 保活コンサル費用補助(全額)
- 保育園探し〜職場復帰までのコンサル費用を会社が全額負担。
- 出産祝い金
- 社員または社員の配偶者が出産した場合には、産児1人につき10万円を出産祝金として贈呈する。
- 復職祝い金
- 復職への感謝と育児応援として、復帰後に復職祝い金を贈呈する。
(4)育児
- フルリモート勤務
- 育児・介護などで必要な場合、フルリモートでの勤務が可能。
- シッター費用補助
- 内閣府ベビーシッター割引券の導入予定。
- 子の看護休暇(特別有給)
- 子どもの介護で必要な場合、子ども1人あたり年5日(上限10日)まで使える特別有給休暇。
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