ギブリーは、新入社員の研修担当者を中心に「新入社員研修のデジタル(IT/DX)領域への対応に関する意識・実施調査」を実施した。
DX推進の施策は「業務効率化」が最多
まず、「DX推進の必要性をどのくらい感じますか?」と質問したところ、「非常に強く感じる」(48.0%)、「やや感じる」(32.2%)と約8割が必要性を感じていると回答した。また、DX推進の具体的な施策としては、「組織・業務効率化」や「デジタル人材・組織の内製化」が事業戦略や事業改革よりも上位となった。
デジタル領域の研修の課題最多は「カリキュラムの更新」
デジタル領域の研修を実施している企業に対して、研修における課題を聞いたところ、「カリキュラムの更新(新たな領域への対応・情報のアップデート)」が49.1%で最多、「現場への負荷(内製での研修実施・配属後のOJTなど)」(32.7%)が続いた。
6割以上の会社が生成AIの台頭で研修内容を変更
生成AIの台頭により求められるスキルについて聞いたところ、求められるスキル要件が変化していると感じている人は「非常に強く感じる」(29.2%)、「やや感じる」(41.5%)と約7割が変化していると感じていることが分かった。一方で、生成AI時代におけるデジタルスキルの習得について、「十分に習得できている」と回答した人はゼロ、「やや習得できている」と回答した人は12.9%という結果であった。
また、生成AIの台頭を受けてデジタル研修のカリキュラム内容について聞いたところ、「大きな変更があった」(2.9%)、「少々変更があった」(16.9%)、「変更はなかったが、次年度から変更する予定である」(11.1%)、「変更はなかったが、将来的には変更する方針である」(33.9%)という結果となり、6割以上の企業が変更済みや変更の予定があるとしている。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2023年8月22日〜9月19日
- 調査対象:人材育成などの人事業務にかかわる担当者171名
- 調査手法:Trackが運営しているエンジニア・人事向けオウンドメディア「Agile HR magazine」の登録企業に回答を依頼
【関連記事】
・社内エンジニア向けのスキル評価機能「HireRoo タレントスコア」β版をリリース—ハイヤールー
・若手社員のうち入社1年以内に習得したいスキルがある人は約9割 最多は「専門スキル」—ジェイック
・従業員のスキルや社内外のネットワークを可視化するアプリをJBSと共同開発—読売広告社