リクルートの研究機関「就職みらい研究所」は、同研究所学生調査モニターの大学生、大学院生を対象に、「就職プロセス調査」を実施した。
就職内定率は82.4%で、6月選考解禁した17卒以降最も高い
6月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は82.4%と、前年同月と比較して2.8ポイント増加。6月選考解禁となった2017年卒以降、最も高い数値となった。内定率を地域別で見ると、最も高いのは「近畿」が85.9%と5.8ポイント増加している。次いで、「関東」が84.2%と1.4ポイント増加、「中部」が82.0%と0.3ポイント減少、「その他地域」が76.1%と6.4ポイント増加と続き、全体的に高い数値となった。
また、進路確定率は66.2%と前年同月と比べて7.6ポイント増加し、前回の5月15日時点からは11.7ポイント増加している。さらに、内定辞退率は56.4%と前年同月比3.3ポイント、前回からは8.1ポイント増加した。このことから、学生は前年に比べてより早い時期に、就職先などの進路を確定している様子がうかがえる。
就職活動の早期化に対して、学生からは賛否両論
現時点での就職活動に対する考えや感想の中には、「早期選考が主流になりすぎて、学業に支障が出る」「最初、早期化していることは嬉しいと考えていましたが、実際は思っていたより長期戦で大変でした」という声が寄せられた。一方で、「早期で終わらせることができ余裕を持てて良かった」「早く終わらせて良かった。長続きして就活していたら卒業研究に響いていた」といった声もあったという。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:2025年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2025」にて調査モニターを募集し、モニターに登録した3940人(内訳:大学生3079人、大学院生861人)
- 有効回答数:大学生811人、大学院生324人
- 調査実施期間:2024年6月1日~3日
- 調査機関:就職みらい研究所
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