パーソルイノベーションは、同社が運営する「lotsful(ロッツフル)」にて、「社内公募異動についての調査」を実施した。
社内公募異動制度がある企業は、全体の約3割にとどまる
所属企業において、社内公募異動制度の有無について質問したところ、「社内公募異動制度がある」が32.9%、「社内公募異動制度がない」が44.0%、「分からない」が23.1%という結果になった。
制度を実際に利用した人・興味がある人は4割
社内公募異動制度の利用経験・意向について質問したところ、「利用したことがある」が6.7%、「利用したことはないが、応募したことはある」が7.6%、「利用したことはないが、興味がある」が14.5%、「制度がないが、もしあれば利用したい」が11.3%となり、実際に利用した人・興味がある人は全体の40.1%いることが分かった。
年収別で見ると、制度を利用したことがある人で最も多いのは「年収600〜800万円の層」で28.6%、応募経験がある人では「年収400〜600万円の層」が多く、31.2%となった。
利用した理由トップ3は、キャリアアップやスキルアップ関連
実際に利用した人・興味がある人に、利用目的について聞いたところ、「新たなスキルや経験の獲得」が27.8%と最多となった。次いで「いろいろな部署で経験をしたい」が24.6%、「新たなチャレンジをしたい」が23.8%と続き、自身のキャリアアップや新たな挑戦に意欲的なことがうかがえる。
利用経験や利用意向と、利用目的の関係性
「利用したことはないが、興味がある」と答えた人の利用目的を見ると、「社内のほうが安心だから」が40.5%と最も多く、次いで「いろいろな部署で経験をしたい」「所属部門だけでなく企業全体に視野を広げたい」が同率で38.7%となった。
また、「制度がないが、もしあれば利用したい」と答えた人は、「新たなスキルや経験の獲得」が38.6%と最多となり、所属企業内での新たなチャレンジに興味があることがうかがえる。
利用しない理由、1位は「希望するポジションがない」
利用していない人・興味がない人に対し、その理由を質問したところ、「希望するポジションがない」が19.8%と最多となり、次いで「新しいことはしたくない」が17.7%、「手続きが面倒くさそう」が15.9%と続いた。
キャリアチェンジを考えたときに、「転職を検討」が4割
キャリアアップ・キャリアチェンジを検討するときの行動について質問したところ、「転職を検討する」が43.2%と最も多く、次いで「社外での副業を検討する」が23.2%、「社内公募異動制度を利用する」が17.0%、「社内副業制度を利用する」が12.9%という結果となった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査手法:インターネット調査(Fastask)
- 調査対象:全国の企業に勤める会社員・20~40歳代の男女
- 調査期間:2024年7月1日~5日
- 対象人数:661人
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