マイナビではこの調査結果の概要として、次の3点を挙げている。
① 新卒採用予定数確保に向けての感触
約3割の企業が「採用予定数の確保は難しい」と回答。企業規模が小さいほど感触は厳しさを増す結果に。業種別では「建設」「サービス・インフラ」「小売」の厳しさが目立つ
全体の28.1%の企業が「採用予定数の確保は難しい」と回答。企業規模別に見ると、従業員が少ない企業ほど「難しい」と答える割合が高くなっており、中小企業の採用の厳しさが見て取れる。職種別に見ると、「建設」「サービス・インフラ」「小売」で確保が厳しいという回答が多かった一方、「金融」「マスコミ」といった学生の認知度や人気の高い業種は、確保できそうと答えた割合が高かった。
② 今後の選考について(選考辞退率と追加の選考機会)
選考途中の辞退率「5割以上」と答えた企業が16.1%。6月時点で約6割が追加の選考機会を設けると回答し、7月以降も選考活動は続く見通し
選考中の辞退率は「1割以下」と回答した企業が44.8%と半数近くを占めたが、「5割以上」と回答した企業も16.1%あり、最終面接まで学生のつなぎとめに苦労する企業も一定の割合ある。また、追加の選考機会を考えているかを聞いた場合、全体の62.1%が設けると答えている。企業規模が小さいほど、「設ける」と回答した割合は高まるが、1000人以上の企業でも58.8%が追加の選考機会を設けるとしていることから、7月以降も選考活動は続くことがわかる。
③ 学生にアピールしている福利厚生やワークライフバランスの内容
学生にアピールしている福利厚生・ワークライフバランスは「育児休業」に関する情報(復帰率や時短制度)が上位に。次いで「残業」や「有給休暇取得率」が続く
また、ワークライフバランスや働き方といった、昨今注目が集まっている「働き方改革」に関して、学生に対して積極的にアピールしているのは育児休業に関する情報、次に長時間労働是正となる「残業時間の少なさ」「有給の取得率」となっている。
調査結果の詳細は、こちら(PDF)からダウンロードして閲覧できる。