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人事戦略と事業成果に「つながりを感じる」企業は半数超 人事変革(HRX)の課題—LINK&M調べ

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 リンクアンドモチベーションは、1000名以上の企業の人事・管理職を対象とした「事業成果創出に向けた人事変革(HRX)に関する調査結果」を公開した。

事業成果創出に向けた人事変革の実態

 人事戦略と事業成果に「つながりを感じている」は55.9%と半数を超えた。一方で「明確につながりを感じている」は13.8%にとどまり、44.1%は依然として人事戦略と事業成果につながりを感じられていないことが分かった。なお、人材育成・人材採用・人事制度・組織風土の各人事をそれぞれの注力領域に設問を絞っても、人事戦略と事業成果のつながりに関する認識は大きく変わらなかった。

人事の役割における実態は「人材管理のエキスパート」が最多

 現在の人事の役割は「人材管理のエキスパート」が42.7%と最多である一方、今後求められる役割に関しては「戦略パートナー」が30.8%と最も多い結果となった。

 また、人事の役割実態と求められる変化の方向性は、2年前の調査時から大きな変化が見られないことが分かった。

事業成果創出に向けた人事変革の方向性(育成領域)

 人材育成における現在の注力施策としては「知識獲得」が30.5%と最多であり、注力手法は「集合型」が42.9%と最も多かった。一方で、事業成果創出に向けて今後注力したい施策は「能力向上」が29.0%、手法は「個別/部署課題別」が39.8%で最多となった。

 また、人材育成と事業成果のつながりを「感じられない」と答えた企業155社にその理由を質問したところ、「研修後に行動が変わらないから」が40.6%で最も多い結果となった。

事業成果創出に向けた人事変革の方向性(採用領域)

 新卒社員のオンボーディングで注力しているテーマは、「仕事や事業の魅力理解」が20.2%と最多であり、次いで「会社理解、業務理解、制度説明」が17.6%と続いた。さらに、事業成果創出に向けて今後注力したいテーマとしては「仕事や事業の魅力理解」が18.8%と同じく最多となったが、次いで「キャリア意識の醸成」が16.3%と続き、キャリア意識についての関心が高まっていることが分かった。

中途採用では「ポテンシャルの高さ」の重視が求められる

 中途採用で重視している採用基準は、「これまでの経験/成果」が29.2%で最も多かった。事業成果創出に向けて今後注力したい採用基準と比較すると、「ポテンシャルの高さ」が重視している採用基準を大きく上回る結果となった。

 なお、調査の概要は次のとおり。

  • 調査の方法:インターネットによるアンケート
  • 調査の対象:調査会社パネルの「1000名以上企業」の人事500名、管理職500名を対象
  • 有効回答数:1000
  • 調査実施日:2024年8月26~28日
  • 調査主体:リンクアンドモチベーション

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