HQは、事業戦略発表会を12月12日に開催した。同社は、「福利厚生をコストから投資へ」を掲げ、リモートワーク支援プラットフォーム「リモートHQ」や次世代福利厚生プラットフォーム「カフェテリアHQ」を提供している。
発表会に登壇した同社の代表取締役 坂本祥二氏はまず、シリーズBラウンドで約20億円の資金調達を実施したと報告。また、現在の福利厚生は特典や娯楽の印象が強く、形骸化している制度が多いと指摘し、昨今の人的資本経営の流れを受け、社員が本当に必要としている福利厚生は、成長・学びのサポートや生活と子育て・介護との両立支援といった領域にまで広がっていると述べた。そして、社員が本当に必要とし、人事戦略とも紐づいた福利厚生が必要だとして、EX Platform構想を発表した。

今後同社は、EX Platform構想に基づき、「ライフサポート&ウェルビーイング」「成長とやりがい」「組織文化と繋がり」の3つの領域に関する機能を拡充予定。今後2年間で7つの新プロダクトをリリースする計画だという。

「EX向上にはさまざまなニーズがあるため、この7つのプロダクトに絞るのは大変だったが、技術面でのシナジーと営業面でのニーズを加味して判断した。この7つのプロダクトは、『コンパウンド開発』という手法を採用しており、スピーディーな開発やプロダクト間のなめらかな連携などで、当社の強みを最大に活かせる領域だと考えている。また、リモートHQでは深い課題解決のために、専門コンシェルジュがサポートを行っている実績もある。これらの強みを活かして、人事戦略に基づく『意味のある新しい福利厚生』を実現し、現在の日本の福利厚生産業を根本から塗り替えるための開発に投資していく」(坂本氏)
さらに坂本氏は、オムロン、NTTデータ・スマートソーシング、ニッセイ・キャピタルとの戦略的パートナーシップの検討を開始していると発表した。詳細は後日発表する予定だという。
