ジェイ エイ シー リクルートメントは、管理職の女性を対象に「女性管理職のキャリア選択と転職」に関する調査を実施した。
女性管理職の6割が「志望して管理職になった」
現在管理職として働く女性のうち、62.2%が「もともと管理職になりたいと思っていた」と回答した。この結果から、女性の間でも管理職への意欲が高まっていることがうかがえる。
その理由として、「キャリアアップのため」が49.7%と最も多く、次いで「収入を増やしたかった」が45.9%、「自分の能力を試したかった」が27.1%と続いた。また、「責任のある仕事に挑戦したい」「より大きな裁量を持ちたい」「他の女性管理職に刺激を受けた」などの回答も一定数見られ、挑戦・成長を求める姿勢が強く表れていることが分かる。
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7割の女性管理職が「管理職になってよかった」と実感
現在管理職として働く女性のうち、71.1%が「管理職になってよかった」と感じていることが分かった。この割合は、「もともと管理職になりたかった」と回答した62.2%を上回っており、当初は志望していなかった女性の中にも、管理職としての経験に満足している人が多いことを示している。
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キャリアの達成感と責任の重さ
女性管理職の多くが、管理職としてのキャリアに達成感や充実感がある一方で、現実的な負担も抱えていることが明らかになった。管理職になってよかった点として、「年収が上がった」が50.7%で最も多く、次いで「自分の成長を実感できた」が34.5%、「社内でのキャリアパスが明確になった」が34.3%と続いた。
一方で、管理職としての悩みとしては、「業務量が多い」が37.2%で最多となり、次いで「責任の重さに対するプレッシャー」が31.3%、「時間に余裕がない」が29.5%と続いた。
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管理職を目指して転職した女性は約4割
女性管理職のうち、39.0%が「管理職になれる環境がなかったため、転職した経験がある」と回答した。
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約7割が「管理職になってから転職を考えた」
現在管理職として働く女性のうち、67.7%が「管理職になってから転職を考えたことがある」と回答している。その理由として、「ワークライフバランスを見直したい」が37.7%で最も多く、次いで「年収・待遇を上げたい」が29.5%、「現職での評価や昇進に不満がある」が22.5%と続いた。
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管理職になってから、約8割が実際に転職活動・検討を行っている
管理職になってから転職を考えた女性のうち、「すでに転職した」が15.5%、「転職活動中」が30.1%、「転職を検討中」が37.1%と、合わせて約8割が実際に転職活動を行っている、または検討していることが明らかになった。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査概要:「女性管理職のキャリア選択と転職」に関する調査
- 調査期間:2025年6月6~9日
- 調査方法:インターネット調査(PRIZMA)
- 調査対象:管理職の女性505名
- 調査実施:ジェイ エイ シー リクルートメント
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