Staffbase(本社:ドイツ)は、AIを前提にゼロから設計された従業員体験プラットフォーム「Employee AI」を提供開始した。多様化が進む職場において“情報が伝わらない”という課題を、次の3つの仕組みで解消するという。
- 企業ごとの最新データに基づき、必要な情報だけを正確に届ける仕組み
- 情報の正確性や安全性を、企業側が一元的に管理できる仕組み
- 現場を含むすべての従業員に、同じレベルで情報が行き届く仕組み
既存プラットフォーム「Staffbase」のオプションとして提供され、第1弾として、パーソナライズされたAIポッドキャストや会話型AIアシスタントなどの機能を実装した。主なものは以下のように説明されている。
- ①スマホで“聞くだけ”従業員ごとに最適化されたAI音声社内報「AIポッドキャスト」(2025年内予定)
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- 毎週、従業員1人ひとりにカスタマイズしたポッドキャストを配信
- 社内ニュース・人事情報・業務連絡などを2〜3分に要約し音声で配信
- 従業員の職種・勤務地・興味関心などのプロフィールを基に内容を個別最適化
- 音声冒頭に「犬を飼っている人向け」「子どもがいる人向け」など、AIが自然な雑談を生成し、従業員体験を向上
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忙しい現場社員にも“情報が届く”EX機能

- ②AIエージェントが“社内の業務窓口”からタスク完了まで支援する、会話型AIパートナー「AIアシスタント」(2025年内予定)
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- 「どこで有給休暇申請を出せば?」「このプロジェクトの担当は?」などの質問に即回答
- 質問に答えるだけでなく申請まで完結するよう、従業員がタスクを完了するのを支援
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現場〜経営層まで、会社の“AIフロントドア”に

- ③従業員とAIに明確なコンテキストを提供する「拡張メタデータ」(2026年1〜3月予定)
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自動タグ付けにより、検索性・関連性・コンテンツ管理の精度が向上

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- ④品質を確保し、運用負荷を削減する「AIページガバナンス」(2026年1〜3月予定)
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- AIが古い情報や重複コンテンツを自動検知し整理
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イントラを“最新状態に保つ”仕組みで、情報混乱を防止

- ⑤企業内のAI活用の管理と監視を一元化する「AI Trust Hub」(2025年内予定)
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- AIがどんな情報に基づいて生成したかを透明化(Explainable AI)
- 社内コンテンツのリスクを自動検知
- 組織全体のAI利用をガバナンス・セキュリティ面から統制
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「AIは信用できない」という従業員側の心理的ハードルを下げる仕組み

なお、Employee AIの利用が想定される業界として、以下を挙げている。
- 自動車・製造業(多拠点・現場DX・安全情報)
- ヘルスケア・医療・介護(シフト型勤務×情報伝達)
- 小売・サービス業(店舗スタッフへの情報統一)
- 物流・運輸(非PC従業員への連絡体系)
- 建設業(現場と本社の連携強化)
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