リクエストは、AI時代に企業が育てるべき人材像について整理したレポートを公開した。レポートの中で同社は、以下のような分析・提言を行っている。
同社はまず「生成AIが強い」点を、既存知識をもとに回答すること、情報を整理すること、定型的な選択肢を示すこととする。たとえば、制度説明、情報整理、文書作成、既存事例の参照、標準手順の提示などは、その代表例だ。これらはいずれも基本的にはすでにある知識、前例、ルール、定義済みの条件をもとに処理しやすい領域であり、AIが強いのは「質問」に答える領域だといえる。
一方、企業の現場では前例や手順だけでは進めにくい仕事が増えている。顧客ごとに条件が異なる。案件ごとに制約が異なる。現場ごとに優先順位が異なる。関係者ごとに見ている論点が異なる。こうした仕事では、単に正解を知っているだけでは不十分だ。次の点を考える必要がある。
- 何が前回と違うのか
- どの事実を確認すべきか
- その差はなぜ起きているのか
- どの選択肢が現実的か
- 何を優先して進めるべきか
つまり、人が価値を発揮し続けるのは「差を見て判断する領域」となる。そこでは知識の量よりも、差を見る力、差の理由を考える力、差を踏まえて方針を決める力が問われる。
そのため、企業がこれから育てるべきなのは「正解を知っている人ではなく、差を見て判断できる人」であり、人材育成では「正解を教えること」から「差を見て判断できる経験を積ませること」へ重心を移す必要がある。
ただし、こうした力は実際の仕事の中で、次に示す過程を通して初めて積み上がる。
- 事実を確認する
- 条件差を比較する
- 差の理由を言葉にする
- どの方針を採るか決める
- 結果を振り返る
したがって、これからの人材育成では、知識を教えること、手順を伝えること、過去事例を共有することと合わせて、判断経験が残るように仕事を設計することが重要だと、同社は述べている。
レポートは、プレスリリースからダウンロードできる。
【関連記事】
・新卒2~3年目は育成の分岐点、上司との認識ギャップも生じやすい—NEWONE調べ
・AI時代の新人育成を再定義する新プログラム「仕事の進め方 with AI」をリリース—NEWONE
・データ・AIを活用する人材の発掘・育成から組織文化醸成まで支援するサービスを発表—ブレインパッド

