勉強法大賞は、昨年6月より翔泳社が「自分では当たり前と思って勉強法が、実はマル秘級のテクニックだったということがたくさんあるはずです! 以下のサンプルを参考に、あなたの秘策を教えてください!」と呼びかけ、開催してきたコンテスト。実行委員会には、試験合格のために考え出された勉強法が多数寄せられたという。
大賞の栄冠に輝いたのは、経営コンサルタントの村田茂雄氏。中小企業診断士の試験の1つ「経営法務」のテキスト1冊、問題集2冊での学習で凝らした次のような工夫で受賞した。
- ①数字索引を作る
- 『中小企業診断士スピードテキスト〈5〉経営法務〈2010年度版〉』(TAC出版、2009年)について
- ②設問の選択肢を一つ一つ独立した問題として解く
- 『中小企業診断士スピードテキスト〈5〉経営法務〈2010年度版〉』(TAC出版、2009年)について
- ③過去問を問題集として使い何度も解く
- 『平成22年度版 中小企業診断士 過去問解体全書』(ダイエックス出版、2009年)について
特に「①数字索引を作る」は目から鱗が落ちるような工夫で、問題集で年数など数字を使った引っかけ問題が出たときに、「3年は何と引っかけようとしているのか」「10年というと何だったか」をテキストでさっと調べられるように、数字で引ける索引を作ったという。
大賞のほか、各賞の受賞者は以下のとおり。アイデア賞は、モチベーションを維持するための方法を応募した23歳・銀行員の男性が受賞。文房具を活用した優れた勉強法を表彰するぺんてる賞は建築設計・27歳の男性が受賞した。特別賞は当初は設定していなかった賞だが、作品内容から賞の授与がふさわしいとして追加された。翔泳社賞は受賞者なしだった。
なお、「勉強法大賞」各賞の発表のWebサイトには、受賞者が応募した学習法の詳細が掲載されている。これから資格取得を目指す人、学習に苦労している人などは参照するとよいだろう。
大賞
- 受賞者:村田茂雄様(33歳)、男性、経営コンサルタント(会社員)
- 使用書籍:『2010年度版 中小企業診断士 最短合格のためのスピードテキスト5 経営法務』(TAC出版、2009年)、『2010年度版 中小企業診断士 最短合格のためのスピード問題集』(TAC出版、2009年)、『平成22年度版 中小企業診断士 過去問解体全書』(ダイエックス出版、2009年)
- 受賞作品概要:①数字索引を作る、②設問の選択肢を一つ一つ独立した問題として解く、③過去問を問題集として使い何度も解く
アイデア賞
- 受賞者:匿名希望(23歳)、男性、銀行員(システム部)
- 使用書籍:『情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集 2016年版』(翔泳社、2015年)
- 受賞作品概要:①嘘をつく、②自分の声を録音する、③時間によって勉強内容と場所を変える、④専用カレンダーを2つ作る
ぺんてる賞
- 受賞者:匿名希望(27歳)、男性、建築設計
- 使用書籍:『建築関係法令集―法令編〈平成25年版〉』(総合資格、2012年)
- 受賞作品概要:①インデックスの活用、②付箋は小さく!カラフルに!、③マーカーによる感覚的・視覚的な学習、④歩きながらでもできる勉強法
特別賞
- 受賞者①:匿名希望(22歳)、女性
- 使用書籍:『メディセレのLet's CBT! CBT対策参考書 ZONE1~3』(メディセレ教育出版、2012年)
- 受賞者②:匿名希望(31歳)、女性
- 使用書籍:『2015年度版 宅建士出るとこ予想合格るチェックシ−ト-1週間で仕上げる』(TAC出版、2015年)
- 受賞者③:匿名希望(20歳)、女性
- 使用書籍:『秘書検定クイックマスター2級』