働き方の多様性が求められる中、「副業」が大きくクローズアップされている。従来のように正社員として1社だけに勤め続けるのではなく、複数の企業を体験しながらキャリアを磨いていく人が増えているのだ。副業・転職のリファラル採用のためのプラットフォーム「YOUTRUST」を開発している株式会社YOUTRUSTでは、現メンバー17名のうち11名が副業だという。同社 代表取締役の岩崎由夏氏と、副業メンバーの1人である佐藤亮太氏に、副業メンバーを登用するねらいやメリットを聞いた。
リモートワークを基本に、週1回は対面でコミュニケーション
――まず現在の社員構成を聞かせてください。
岩崎由夏氏(以下、岩崎):今はフルタイム3名、副業メンバー11名、学生インターン3名の合計17名です。平均年齢は28~29歳。私たちの副業メンバーに対する位置付けは、いわば「強い会社の強い人たちを借りている」というイメージですね。みんな非常に優秀なので、本当のところは、いつかフルタイムの社員になってほしい。そういう意味では将来のフルタイムメンバー候補に、お試しで働いてもらうという意味合いもあります。
現在もっとも多い参加の経路はリファラルです。ここにいる佐藤さんも、共同創業者エンジニアの趣味コミュニティの友人というつてで来てくれました。
YOUTRUST代表取締役。大阪大学理学部卒業後、2012年ディー・エヌ・エーに新卒入社。1年目より新卒、中途採用を担当。2016年に子会社ペロリに出向し経営企画を担当。2017年にYOUTRUSTを設立し、現在に至る。
――副業の方のワークスタイルはどんな感じですか。
岩崎:基本はリモートワークですが、全員参加の定例会が毎週土曜日にあります。つまり、週1回はみんなが顔を合わせるわけですが、実は副業メンバー同士が顔を合わせることがとても大事です。というのも、副業メンバー同士でチームを組んで仕事をすることも多いので、日頃からお互い意見が率直に言い合えるくらいの関係になっておく必要があるからです。
この「顔合わせ」も、いろいろなスタイルを試してきました。他社の例も研究しました。ただ、お酒好きが多く、何となく一緒に飲んだり話したりしているうちにお互いの理解が深まり、副業・本業に関係なく、各人が自分の務めを果たすチームが自然とできあがっていました。
――そもそも、なぜYOUTRUSTでは副業の方に仕事を手伝ってもらうようになったのでしょう?
岩崎:私たちの規模や成長の段階で、いきなり正規雇用という形を取るのが怖かったということがあります。正規雇用となればそれなりにコストがかかりますし、採用した方の生活を保証する責任も出てくる。わずか数人のスタートアップには、リスクが非常に大きいのです。そこで最初は副業で入ってもらって、人物や能力をお互いに見定めてから正式に参加してもらおうと考えました。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)
出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
-
市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)
1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学習書と開発者向け...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

