新卒採用チームの行動規範にもなるミッションとバリュー
2017年3月にメルカリに入社した奥田氏。国内の新卒採用チームの立ち上げから始まり、採用戦略の立案や実務に至るまで、リーダーとして多くのエンジニア採用に携わってきた。2019年1月から新卒チーム全体のマネジメントの役割を務める。
同社は創業チーム全員がエンジニア出身ということもあり、テクノロジーでの差別化に力を入れている。コーポレートミッションは「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」。それを実現するためのバリューとして、「Go Bold(大胆にやろう)」「All for One(全ては成功のために)」「Be a Pro(プロフェッショナルであれ)」の3つを据える。このミッションとバリューは、新卒採用のプロセスや制度設計にも引き継がれているという。
また、奥田氏は自身が率いる新卒採用チームのミッションを「未来のメルカリをつくる優秀なメンバーを世界中から集める」と定め、チームのバリューもコーポレートのものに即して決めたと話す。
そして、新卒採用チームの仕事の進め方では次のようなフィロソフィーを重視している。
- メルカリらしい人材を長期的に育成しカルチャーを醸成していく
- ミッション達成に向けて早期に優秀な人材を採用し中長期で投資をおこなう
- 新卒だからという特別扱いはしない
このフィロソフィーを作ったのは、2019年に入ってからのこと。なぜ今新卒採用を行うかを言語化するべきフェーズに入り、人事に関わる社員全員に浸透させる必要性を認識したためだという。特に奥田氏が強い思いを込めたのが、3つ目の「特別扱いはしない」こと。言い換えると、新卒でもパフォーマンスを最大限発揮できる環境を用意するので、期待に応えてくれる人に入社してほしいと考えたのだ。