同調査の集計期間は、2018年1月1日~10月31日および2019年1月1日~10月31日で、レバテックの新規登録者のうち、特定のプログラミング技術を用いた実務経験がある人材の登録データを用いて行われた。
集計結果について、同社では以下のように発表している。
JavaをメインスキルとするITエンジニアが約4割、SI業界で引き続き高い需要
2019年現在、正社員として転職を希望する登録者のメインスキル(プログラミング言語)の割合は、Javaがトップで42.0%、次いでPHPが10.5%、C#・C#.NETが9.2%という結果になった。Javaをメインスキルとする登録者が圧倒的に多いのは、SIerにおけるJavaの採用率の高さが影響している。また、総務省・経済産業省によると、受託開発ソフトウェア業における2017年度の売上高は8兆955億円(情報サービス業全体の約46%)となっており、前年度と比較しても好調に推移している。
登録者の5割以上が20代、女性ITエンジニアの割合も徐々に拡大
2019年における登録者の年齢層は、20代が全体の54.0%を占める結果になった。特に、20~24歳は昨対比で6.4ポイント上昇しており、第二新卒世代の転職活動が活発であることが見てとれる。ITエンジニアの売り手市場が続いている現在は、新卒入社1年前後で転職することも珍しくなく、入社後ギャップを早期に解決するために転職を視野に入れる人が多いようだ。
また、男女比については、2018年は男性88.3%、女性11.7%だったのに対し、2019年は男性85.5%、女性14.5%と女性の占める割合がやや拡大した。
転職理由のトップは「キャリアアップ」、収入や労働条件への不満は縮小傾向
2019年における転職理由のトップは「キャリアアップ」35.2%、次いで「仕事内容への不満」27.3%、「労働条件が悪い」11.5%という結果になった。
転職活動で優先したいポイントは「スキルアップできる環境」かどうか
求職者が転職先選びで優先するのは「スキルアップできる環境」が55.1%ともっとも多く、昨対比でもやや上昇している。何を「スキルアップ」と捉えるかは求職者によって幅があり、転職理由の項目でも記載したように「幅広い経験ができること」を挙げる人もいれば、「マネジメント業務に携われること」や「フルスタックエンジニアとして活躍できること」を挙げる人もいる。
なお、2019年にレバテックへ新規登録した求職者の求人エントリー数を比較したところ、内定者は非内定者の約1.4倍多くの求人にエントリーしていることがわかったという。エントリー数が多い求職者ほど内定を獲得しやすいといえるが、その中でもSIerからWeb系など、業界変更を希望する求職者は内定獲得のハードルが高いことを理解しているため、結果的にエントリー数も多くなる傾向にあるようだと、同社では述べている。