平成28年度秋期試験の応募者数は、前年同期比115.3%の22万0826人[1]。昨年度秋期には実施前だった情報セキュリティマネジメント試験を除くと、19万8640人(前年同期比103.7%)となった。
受験者数の増加には、情報セキュリティスペシャリスト試験の伸びが最も寄与した(前年同期比114.9%)。政府がサイバーセキュリティ人材の育成を政策として掲げていることから、情報セキュリティに関する意識が高まり、応募者像として現れているのだろう。今年度春期試験からスタートした「情報セキュリティマネジメント試験」も2万2186人と、2万2903人だった春期とほぼ同数となった(春期の96.9%)。
また、受験者数が多い非高度試験でも応募者が増えており、基本情報技術者試験は前年同期比102.6%、応用情報技術者試験でも前年同期比104.4%と伸ばした。
各試験区分の応募者数は次表のとおり。詳細はIPAの統計情報を参照のこと。
応募者数 |
前年同期 応募者数 |
前年同期比 | |
---|---|---|---|
総数 | 220,826 | 191,596 | 115.3% |
情報セキュリティマネジメント試験 | 22,186 | ― | ― |
基本情報技術者試験 | 75,095 | 73,221 | 102.6% |
応用情報技術者試験 | 52,845 | 50,594 | 104.4% |
高度試験 | 70,700 | 67,781 | 104.3% |
ITストラテジスト試験 | 6,676 | 6,663 | 100.2% |
システムアーキテクト試験 | 8,157 | 8,181 | 99.7% |
ネットワークスペシャリスト試験 | 18,096 | 18,990 | 95.3% |
情報セキュリティスペシャリスト試験 | 32,492 | 28,274 | 114.9% |
ITサービスマネージャ試験 | 5,279 | 5,673 | 93.1% |
注
[1]: 4月に発生した熊本地震の影響で試験中止となったことへの措置として、振り替えで受験する4598人を含む。