新型コロナの感染拡大防止の観点から、集合研修を中止する企業が相次いでいる。しかし、新入社員向けの研修などは、長い目でみると企業にとって損失につながりかねない。こうした状況を踏まえ、パーソル総合研究所では、オンライン上で完結しても、従来のような集合研修と同等の学習効果が得られる研修を開発した。
新入社員向けのオンライン研修では、①1日研修型、②事前学習型の2パターンを用意。どちらもオンラインだけで完結できることには変わらないが、①は従来の集合研修と似ており、受講生がバーチャルなクラスルームにアクセスして、1日かけて一斉に基礎から学習を行い、②は事前に各自で自己学習した後、バーチャルなクラスルームに集まり、短時間で実践演習を行う。これとは別途、受講生が同じ時間にアクセスすることなく、それぞれの都合に合わせてオンライン上で学習したり、フィードバックを確認したりできるプランもある。
パーソル総合研究所では、オンライン研修の特徴とメリットを次のように説明している。
- 双方向のコミュニケーション
- これまでのオンライン研修にありがちな一方通行の学習ではなく、「講師と受講生」や「受講生同士」による双方向のコミュニケーションを取り入れた学習プログラムとしており、従来の集合研修と同等の学習効果が得られる。
- また、グループディスカッションや各自の発表に対する賞賛(いいね)もできるシステム環境を用意しており、学習の質を高められるようにした。リアルな場で手を挙げるのをためらう人であっても、書き込む形なので参加しやすい。
- 学習機会の効率化
- オンライン上で完結できるため、受講生の移動や会場確保などにかかる時間と費用を削減できる。また、オンライン研修を実施した後も、一定期間はオンライン上で見直しができるようにしており、習熟度を増すことができる。
今後、パーソル総合研究所では、次のコンテンツを提供する予定。
- 「新任管理職研修」(5月頃より提供予定)
- 「評価者研修」(5月頃より提供予定)
- 「プレゼンテーション研修」(6月頃より提供予定)