一般社団法人 データサイエンティスト協会は、独⽴⾏政法⼈情報処理推進機構(以下、IPA)と共同で、『データサイエンティストのためのスキルチェックリスト/タスクリスト概説』を刊⾏した。
同書は、今必要とされるデータ利活⽤のためのスキルを体系化した「スキルチェックリスト」と、業務プロセスを体系化した「タスクリスト」の2つを読み解くための初の公式ガイドブック。IPAの公式サイトから無料でダウンロードできる。
スキルチェックリストとタスクリストは、デジタル時代の人材育成を目的に作成された。企業などの業務において、ビッグデータの分析とその結果を活用するための一連のタスクと、そのために習得しておくべきスキルが取りまとめられている。
両リストは、IPAが策定した、第4次産業革命に向けて求められる新たな領域の“学び直し”の指針である「ITSS+(プラス)」における「データサイエンス領域」に組み込まれている。この領域は、データサイエンティスト協会スキル定義委員会とIPAが共同で策定しており、スキルに関しては、データサイエンティスト協会が公開しているスキルチェックリストを活用し、タスクに関しては、IPAとデータサイエンティスト協会が共同でタスクリストを策定している。
同書は、このスキルチェックリストとタスクリストの読み解き方と活用⽅法を記したガイドブックとして、データサイエンス領域での就業を目指す学生から実務家、データ分析に携わるビジネスパーソンなどを対象とする。
データサイエンティストには、データやAIを活⽤した新たな価値の創出と社会課題解決のために、スキルの向上とプロセス全体をデザインする能⼒が求められている。同書は両リストの手引書として活用して、データサイエンスにおけるスキルアップとその業務プロセスの把握、より効率的な学習を⽀援する。