クリエイティブシフトは、コロナ時代の新しい働き方として、テレワークをより良くしていくための27のヒントをまとめた「テレワークスタイルのつくりかた」(テレワーク時代の働き方をデザインするためのパターン・ランゲージ[1])を公開した。同社のWebサイトより無料でダウンロードができる。
注
[1]: 良い実践の中から、その考え方の本質(「型」=pattern)を抽出し、言葉(Language)としてまとめることで広く伝えていくという、新しい知の記述・共有の方法。
「テレワークスタイルのつくりかた」は、すでにテレワークを導入し、成果を挙げている事例から抽出した、より良いテレワークをデザイン・実現していくための考え方のヒント集。参照すべき考え方が4つのカテゴリーに分かれた27個の言葉でまとめられおり、気に入ったヒントを選んで話し合っていくことで、皆で考えを深め、自分たちなりの具体的なデザインに落とし込んでいくことができる。
同資料は、「ここ数年働き方改革がうたわれ、さらにオフィスワークができない事態を想定せねばならない今、実は、テレワークの積極的なデザインは、新しい時代の働き方として目指すべき1つの策とも言えるのではないだろうか」という同社の考えの下、Facebookの「遠隔ミーティング&テレワークのコツ・知恵・経験談の共有」グループに集まった人たちが世の中にシェアするために語った経験をもととして、実践のコツを言語化するパターンランゲージを使って制作された。
同社は、「いつ発生するか分からない再度の感染拡大に備えるため、また、誰もが働きやすい環境づくりや、多様性を事業の力につなげていく組織・働き方のアップデートに向けて、多くの人に活用してもらいたい」と述べている。
なお、クリエイティブシフトは、慶應義塾大学総合政策学部 教授の井庭崇氏の研究成果を産業界に提供するために設立された法人。日本初のパターンランゲージカンパニーとして、様々な企業とともにパターンランゲージを制作し、活用の推進をしているという。