ビズリーチは10月5日、同社が運営するクラウド型採用管理システムの新版「HRMOS(ハーモス)採用 新卒エディション」をリリースした。
通年採用の普及により選考時期が分散することで、学生にとっては企業選びの機会が増える一方、企業にとっては候補者への魅力付けがより困難になることが想定される。HRMOS採用 新卒エディションは、採用チャネルの拡大や、通年採用に伴って複雑化する採用活動に対応しやすいよう、シンプルなデザインで直感的な操作性を実現している。
同サービスの特徴は、以下の3つ。
1. 就活ナビサイト経由の候補者の管理に加えて、スカウト媒体や人材紹介会社経由、インターンシップやイベント経由で選考に進んだ候補者情報を一元管理。複数の採用チャネルで接点のあった候補者情報の統合や、面談・面接の日程調整、合否連絡のメール送信など、採用のオペレーション業務を自動化させる機能を搭載し、業務効率化を図る。
2. 以下の機能により、学生の志向性や志願度、就職活動の進捗などの状況に合わせた、候補者ごとに最適なコミュニケーションの設計と管理を実現する。
(1)インターンシップに参加して志願度の高いAさんには1次面接を免除、相互理解を深めたいBさんには2次面接のステップのなかで面接回数を増やすというように、求人ごと、候補者ごとに選考ステップの設定が可能。
(2)インターンシップなど、企業と学生の選考前の接点から入社まで、候補者ごとにすべての接点をタイムラインで可視化する。これにより、過去の接点やコミュニケーション内容を考慮した面談・内定者フォローなどが可能になる。
(3)2020年12月頃に、個別フォローが必要な候補者が一目で分かるフラグ機能を追加予定。採用担当者が該当学生にフラグを付けて管理できる機能で、早期に接点を持った学生の中から選考を案内する学生のピックアップや、学生の志願度を高めるための面談やイベントへの誘致、内定を出した候補者に魅力付けの面談などを、もれなくフォローできる。とりわけ、通年採用になり選考ステージの異なる学生が多数出てくる状況下において力を発揮する機能といえる。
3. 将来的には、人材活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズの従業員データベース(HRMOS CORE)や組織診断サーベイとの連携により、新卒で採用した従業員のエンゲージメントや退職に関する課題の分析が可能になる予定。これにより、採用における人材要件の見直しや選考ステップ、評価項目の妥当性などを検証できるようになる。