3. 支援士として活動、資格を維持する段階
支援士として登録されると、次の事項がIPAのWebサイトにて公開されます。
- 登録番号
- 登録年月日
- 支援士試験に合格した年月
- 講習の終了年月日
上記以外の情報に関しては、登録申請の際に提出する「登録事項等公開届」に基づいて公開されます。登録後は支援士の名称を独占的に使用できるようになり、支援士以外が名称を使用した場合は、30万以下の罰金刑が課されます。
資格の維持を維持するには、経済産業省の認可を受けてIPAが実施するサイバーセキュリティに関する講習の継続的な受講が義務となります。その講習科目とその範囲、実施型式と頻度、かかる費用は次のとおりです。
講習科目とその範囲
- 知識:攻撃手法およびその技術的対策、関連制度などの概要および動向
- 技能:脆弱性・脅威の分析、情報セキュリティ機能に関する企画・要件定義・開発・運用・保守、情報セキュリティ管理支援、インシデント対応
- 論理:支援士として遵守すべき論理
実施型式と頻度
- オンライン講習:登録日を起点とし、年に1回(6時間)
- 集合研修:登録日を起点とし、3年に1回(6時間)
支援士として活動、資格を維持するのに必要な費用
講習費用は現在のところまだ未定ですが、IPAによると、次の金額を見込んでいます。
- オンライン講習:2万円程度(1回あたり)
- 集合講習:8万円(1回あたり)
- 講習に必要な費用の合計:15万円程度(3年間、オンライン講習×3回+集合講習×1回とする)
なお、試験合格日から登録日までの期間が3年を超過している場合は、登録日を起点として1年以内にオンライン講習と集合講習の受講が義務付けられており、2年目以降は頻度に準じて各講習を受講します。また、講習受講義務に違反した場合は、登録の取消しまたは、資格名称の使用が停止されることがあります。