ビズリーチは、同社が運営する採用管理クラウド「HRMOS採用」が、ビデオ会議ツール「Zoom」との公式連携を開始したことを発表した。
HRMOS採用が企業の採用担当者に実施したアンケートによると、2020年4月時点で「採用活動のオンライン化」に対応しているか、または対応を検討しているという企業担当者が7割を占めることが分かった。また、採用活動のオンライン化への対応時期は2020年2月以降が6割を占め、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により導入が進んでいると考えられる。
採用活動のオンライン化により、採用担当者は、ビデオ会議ツールやカレンダーツールなど複数のアプリケーションで面談・面接を設定する必要があり、煩雑な業務が課題となっていた。また、それにより、採用担当者が候補者や面接官に共有するURLを間違うなどヒューマンエラーが起こるケースもあった。
そうした背景により、今回HRMOS採用はZoomと公式に連携し、複数のアプリケーションを使って対応していたオンラインでの面談・面接の設定をHRMOS採用のみで完結できるようにした。この連携により、HRMOS採用はオンラインでの面談・面接設定時の採用担当者の業務工数を削減し、採用担当者の負担を軽減することでヒューマンエラーを防ぐ。
Zoomとの公式連携には、米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズが提示する88項目の審査を通過する必要がある。審査項目には、HRMOS採用のセキュリティ要件やプライバシーポリシーの内容、サポート体制、ユーザー認証の安全性などが含まれているという。
また、Zoomと採用管理システムの非公式での連携では、企業が保有するZoomのアカウント情報(ID/PASS)を採用管理システムの運営事業者に提供して実装するケースがあり、セキュリティリスクがある。今回の公式連携では、企業が保有するZoomのアカウント情報(ID/PASS)を暗号化した状態で採用管理システムに提供して実装するため、高い安全性を確保した連携を実現していると、ビズリーチは述べている。