マイナビは、2022年3月卒業予定の全国の大学3年生と大学院1年生の合計3093名(文系男子:539名、理系男子:528名、文系女子:1381名、理系女子:645名)を対象に実施した、「マイナビ 2022年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」の結果を発表した。調査期間は2020年12月20日(日)~12月31日(木)。
これまでにインターンシップ・ワンデー仕事体験の応募経験がある学生は9割。参加経験がある学生は8割を超える。12月の平均応募社数は3.8社、平均参加社数は2.5社で、いずれも前月から微増した。就職活動を直前に控え、インターンシップが再び活発化しそうだ。
2020年12月にインターンシップへ参加した学生に、参加したすべてのインターンシップに関してどのような形式であったか聞いたところ、「WEBのみ(対面なし)」のインターンシップに参加したと回答した学生は全国平均で72.7%だった。特に北海道は全国で唯一9割を超えた。
開催形式別に、参加したインターンシップについて満足した点を聞いたところ、「事業内容・企業情報が理解できた」と回答した学生は、対面形式よりもWeb形式のほうが多かった。Web開催ならではの満足点を見てみると、「自宅からなど、リラックスできる環境で参加できた」と回答した学生は3割を超え、「移動時間がないので授業やバイトの合間にも参加しやすかった」「遠方の企業のインターンシップにも参加しやすかった」と回答した学生も2割以上に上った。
一方、不満点について、通信環境やWeb会議ツールの操作性を挙げる学生はそれぞれ1割程度に留まった。大学などでオンライン授業が実施されていたことにより、オンライン環境が整っており、Web化による不便さよりもメリットを感じる学生が多いことが分かる。
対面形式のインターンシップに対する満足点は、「企業の社風や雰囲気が理解できたかどうか」において、「理解できた」と回答した学生が57.7%でWeb形式に比べて11.8ポイント多かった。また、「理解できなかった」と回答した学生は8.3%で、Web形式に比べて11.7ポイント少ない。
対面開催ならではの不満点を見てみると「企業への訪問にかかる交通費が負担だった」「授業やバイトとの時間調整が難しかった」「コロナウイルス感染の不安があった」という回答が上位3つを占めていることが特徴的。対面形式のほうが社風や雰囲気の理解が伝わりやすいが、Web開催という新たなスタイルが導入されたことで、交通費と時間の捻出の負担を不満に感じる学生がいることが分かる。