TISは、同社が開発中である自律型人材の育成サービス「MIRROR FOR VISION」の無償トライアルを実施するとともに、その参加企業を募集することを発表した。
MIRROR FOR VISIONは、利用者と所属する組織の行動変容や学びを高めあう文化を醸成することを目的にしたサービス。自律型人材に欠かせない振り返りやメタ認知といったリフレクション[1]を習慣化するためのアプリケーションと活用を支援するワークショップをセットで提供する。
アプリケーションに、なりたい自分を実現するための行動計画を登録し、その計画に対する行動と成果をアプリケーションでリフレクションすることで、自分の個性、傾向、変化の理解を可能にする。これにより、自身の能力や魅力を最大限に発揮する方法が分かり、より効果的な行動を自律的に起こせるようになるという。
今回の無償トライアルでは、β版のアプリケーションと活用を支援するワークショップをセットで提供し、利用した人や組織にどのような変化が現れるか、このサービスで利用者が自律型人材に変化するかを検証する。TISは、業界を問わず人材育成を進める企業の人事部や、部下の育成を行いたい組織などにトライアル利用をしてもらい、その検証結果を2022年4月提供予定の正式サービスに反映していく。
無償トライアルの概要は次表のとおり。
対象 | 人材育成に課題を感じている企業や組織 |
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人数 | 1組織10名(要望に応じて調整可) |
期間 | 申し込み日から2021年6月末まで |
申込期限 | 2021年3月31日 |
申込方法 | 問い合わせ窓口(mfv@ml.tis.co.jp)まで連絡 |
アプリケーションの 利用デバイス |
スマートフォン(PCでも利用可) ※アプリケーションはスマートフォンの利用を前提に設計 |
また、無償トライアルは以下のステップで実施していく。
- ①心の状態診断の受検
- 専用のサイトでアセスメントを受検。(設問数270問、約30分)
- ②導入ワークショップの実施
- ワークショップでアプリケーションの操作方法とリフレクションの実践方法を学ぶ。大切にしているもの、ビジョンと実現に向けた行動計画の立て方、リフレクションや経験学習の方法を講師が説明し、個人ワークと参加者同士で共有。ワークショップの成果をアプリケーションに登録する。(オンライン形式、3時間30分)
- ③アプリケーションの活用
- アプリケーションはチームで利用し、1on1やキャリアプラン面談、チームミーティングなどでアプリケーションに登録した内容を活用する。また、ミーティングなどでの学びや心が動いた出来事などをアプリケーションに登録することで、チームメンバーと学びや気持ちを共有することが可能。
- ④心の状態診断の受検
- 無償トライアル終了前に再度心の状態診断を受検し、内面の変化を可視化。(設問数270問、約30分)
- ⑤総括ワークショップの実施
- 導入ワークショップから終了までの期間における成果や学びを総括する。また、心の状態の変化に対する考察や意味づけを実施し、ワークショップの成果をアプリケーションに登録。(オンライン形式、3時間30分)
注
[1]: 自己を客観的かつ批判的に振り返る行為。物事に対してこれまでのやり方やモノの見方をそのまま適応するのではなく、批判的スタンスで、経験から学び、考え、行動することが可能になる。