マイナビは、2022年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に、広報活動が開始される3月以前の行動を調査した「マイナビ2022年卒大学生広報活動開始前の活動調査」の結果を発表した。調査期間は2021年2月1日~2月12日で、有効回答数は3599名。なお、同調査は今回で10回目の実施となる。
インターンシップに「応募・申し込みをした」学生の割合は92.5%(前年比0.1ポイント増)、「参加した」学生の割合は84.5%(前年比0.8ポイント減)となった。平均応募社数は9.4社(前年比1.7社増)、平均参加社数は5.1社(前年比0.2ポイント増)で、平均社数は応募・参加とも前年を上回る結果となった。
参加したインターンシップの開催形式については、対面形式のインターンシップのみの参加した学生は5.0%にとどまり、95.0%の学生がWeb形式を経験していた。22年卒の学生はコロナ禍の就職準備となったが、企業がインターンシップのWeb化を進め、学生側も積極的に参加していたことが分かる。
インターンシップに参加しなかった理由として最も多かった回答は、「参加したかったが選考で落ちたから」で22.5%(前年比19.1ポイント増)だった。ただ、例年インターンシップにおいて選考を行う企業は約2割と少なく、今年度は、対面形式のインターンシップで密集を防ぐために定員を減らしたものに関しては選考が通りにくかった可能性がある。また、平均応募社数が前年よりも増えていることから、選考を行っている一部のインターンシップに学生の応募が集まり、選考を通らなかった学生が多かったことが理由と考えられる。
インターンシップ以外の就職活動の準備(情報収集、企業研究、自己分析、課外活動など)を開始した時期は、「昨年9月以前」が54.6%(前年比6.5ポイント増)となり、過半数の学生が夏までに就職活動の準備を始めていたことが分かった。
活動の準備を行った理由は「早く就職活動を始めなければという焦りがあったから」(30.5%)が最多で、前年比8.9ポイント増加となった。22年卒は就職活動準備期からコロナウイルスの影響を受けて例年と違う動きになることが予想されたため、危機感をもって早めに活動を開始した学生が多かったことがうかがえる。
インターンシップ以外の就活準備について、「旅行やボランティア等、人と違うことをする」は前年から46.5ポイント減少。また、「資格を取得する」は27.3ポイント減少した。一方、昨年と比べて増加したのは「企業の採用ホームページを見る」(53.1%)で前年(16.0%)に比べて3倍以上に増加。「自分の長所短所について考える」(54.8%)、「企業検索をする」(55.6%)という回答も前年から大幅に増加した。今年度は緊急事態宣言などの影響によって活動の範囲が身近なものに限られてしまっているが、企業研究や自己分析など、できる範囲での活動に取り組んでいる学生が多かったことが分かる。