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試験内容や資格体系がぱぱっとわかる「最新資格データベース」

LPI認定資格 LPICレベル2とは


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 LPIC(Linux Professional Institute Certification、呼称:エルピック)は、NPO法人/Linux技術者認定機関のLPI(エルピーアイ、本部:カナダ)が実施しているLinux技術者認定制度です。日本では特定非営利活動法人LPI-Japanが運営しており、国内での累計受験者は28万人(2016年10月時点)を超える、大変人気のある資格です。試験では、Linuxのシステム管理やサーバ構築など、技術やその運用に関する知識が問われます。本稿では3つあるLPICのレベルのうち、中位のレベル2について説明します。

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LPICとは

 LPICは、オープンソースのOS「Linux」を対象にした試験です。世界で50万人以上(2016年5月時点)がLPICを受験しており、LPIC-JapanはLPICを「公正なLinuxスキルの判断基準として、国際的に認められている」「製品メーカーや配布元企業に依存せず、中立構成な立場でLinux技術を評価する」資格としています。なお、試験は日本語または英語で受けることができます。

 LPICは3段階のレベルで、体系的な知識と実用的な技術を認定します。

LPICの資格体系
LPICの資格体系

 「レベル1」「レベル2」「レベル3」の3つのレベルが用意されており、順次ステップアップする認定構成になっています。上位レベルに認定されるためには、下位レベルの認定が必須です。

 なお、レベル1、レベル2の認定を取得するには、それぞれのレベルに用意されている2つの試験を両方とも合格することが必須です。また、レベル3に認定されるには、「300試験」「303試験」「304試験」の3つの試験のうち、いずれか1つの試験に合格する必要があります。

試験の有効期限と再受験/再認定ポリシー

 レベル1やベル2のように、2試験の合格が必要な認定の場合、両方の試験を5年以内に合格する必要があります。

 試験を再受験する場合のポリシーは以下のとおりです。

同一科目2回目の受験
2回目の受験については、受験日の翌日から起算して7日目以降(土日含む)より可能となる。
同一科目3回目の受験
3回目の受験については、最後の受験日の翌日から起算して30日目以降より可能となる。

 また、再認定ポリシーは以下のとおりに定められています。

再認定ポリシー
  • 認定から5年以内に、保持する認定レベルの最新バージョンの試験を受験すると、再認定される。最新バージョンの再認定日から5年間は「ACTIVE」と更新される
  • 複数レベルの認定を持っている人は、上位レベルの認定日から5年以内に、上位レベルの試験を受験し、再認定を受ける必要がある。再認定を受けると、下位レベルも合わせて有意性の期限が延長され、その後5年間は保持するすべてのレベルで「ACTIVE」と記録される
  • 認定日から5年以内に上位レベルの試験を受験し、新しく認定を受けることで、保持するすべての認定が高いレベルの認定と同じく5年間「ACTIVE」と記録される

 ここでいう「ACTIVE」とは、認定されたスキルが最新のシステム設計・開発・維持にマッチしているという、LPICが用意している認定ステイタスです。認定日から5年目の日付を過ぎると、認定ステイタスは「INACTIVE」に変更され、過去に認定されたスキルを保持していたという意味になります。認定ステイタスは変化の速いLinux業界で最新の技術を理解しているか否かの判断基準として取り入れているものであり、認定された事実が無効になるわけではありません。

 再認定の詳細に関しては、こちら(英語版)もご確認ください。

Ver4.0出題範囲との違い

 LPICレベル2は、2017年2月13日付でバージョン4.5(以下、Ver4.5)に改定されることになっており、出題範囲も一部変更されます。ただし、Ver4.5へ移行された後も、6か月間はVer4.0の試験も並行して実施されます。その間、受験者はVer4.0、Ver4.5のどちらかを選んで受験できます(LPI-JapanではVer4.5での受験を推奨しています)。

 また、バージョン(や試験番号)が違っても試験は同一科目であり、通常の再受験ポリシーが適用されます。この点には注意しましょう。

 改定に伴う変更の詳細に関しては、こちら(PDF)をご確認ください。

 本稿では、バージョン4.5をもとにレベル2を紹介します。

LPICレベル2概要

 LPICレベル2では「Linuxの応用的なシステム構築やネットワーク構築が行うことができ、即戦力のあるエンジニア」として認定されます。即戦力があるエンジニアとは、次の2つの能力を備えていることを指します。

  • メールサーバ、Webサーバー、ファイルサーバー、DNSサーバなど、ネットワーク環境におけるLinuxサーバの設計と運用管理ができる
  • カーネルからネットワークに関することまで、構築・管理・修正ができる

 LPICレベル2に関する名称は次のとおりです。

LPICレベル2に関する名称
認定名 LPICレベル2
試験の正式名称
  • 201試験:LPI Level2 Exam 201
  • 202試験:LPI Level2 Exam 202
認定証表示名 LPIC-2

 LPIC レベル2の試験概要は次のとおりです。

LPICレベル2試験概要
受験の前提条件
  • 受験のための前提条件はない。201試験と202試験のどちらを先に受験してもよい
  • レベル1を飛ばしてレベル2を先に受験することも可能。ただし、認定要件に注意
受験費用 1試験あたり1万5000円(税抜き、日本語版)
試験実施方式 CBT方式
マウスによる選択方式がほとんどですが、キーボード入力問題も多少出題されます
問題数 約60問
試験時間 90分
認定要件
  • 「201試験」と「202試験」の2試験の合格。合格順は問わないが、2つ目の試験は、1つ目の合格から5年以内に合格する必要がある
  • 「有意なLPIC レベル1」の保有。レベル1認定を取得するまで、レベル2認定は取得できない
合否結果 試験終了時と同時に結果が表示される
平均勉強時間 一般的な目安は、3か月〜半年程度
望まれる
スキルレベル
  • 小規模から中規模までのサイトを管理する
  • Linux、UNIX、Windowsが混在する小規模なネットワークの設計・運用・保守ができ、安定かつ安全な稼働を維持し、トラブルシューティングができること。なお、ネットワークには以下が含まれる
    • LAN サーバー(Samba、NFS、DNS、DHCP、クライアント管理)
    • インターネット ゲートウェイ(ファイアウォール、VPN、SSH、Webキャッシュ/プロキシ、メール)
    • インターネット サーバー(Webサーバーおよびリバースプロキシ、FTP サーバー)
  • アシスタントを監督する
  • システム導入、案件の発注内容、予算などについて管理職に助言やサポートをする

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資格Zine編集部(シカクジンヘンシュウブ)

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