マイナビは、2022年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査(5月)」の結果を発表した。調査期間は2021年5月25日~5月31日。7252名(文系男子1337名 理系男子1195名 文系女子3357名 理系女子1363名)から回答を得ている。
2022年卒業予定の大学生・大学院生の5月末時点での内々定率は59.9%(前月比19.0ポイント増、前年比11.9ポイント増)、平均内々定保有社数は2.0社(前年比0.3社増)。緊急事態宣言の影響で、対面の最終面接が延期されている可能性もあるが、内々定率は新型コロナウイルス感染拡大以前の2020年卒(5月末時点:61.8%)並みで推移している。また、全体の31.4%が活動を終了したと回答した。
未内々定者に、現在何社の選考を残しているかを聞いたところ、平均4.2社だった。今後の方向性については「今まで通り(39.6%)」という学生も一定数いるものの、「業界の幅を広げる(41.1%)」や「職種の幅を広げる(24.1%)」という回答が多く、視野を広げて活動をしている様子がわかる。これから10社以上の選考を受ける予定の未内々定者も4分の1以上(26.1%)おり、3月時点で検討していた企業の選考がひと通り終わり、再度企業選択からやり直す学生もいると思われる。
5月の大学登校日数について、文系学生は40.5%が登校しておらず、登校日数が「週1日程度」の学生と合わせると74.9%にのぼった。また、就職活動に関する相談をした相手として「父親・母親(58.7%)」や「大学内の友人(52.4%)」などの割合が高く、「学校職員・キャリアセンター」は26.5%となった。緊急事態宣言などの影響により、再度授業がWeb化されて登校していない学生も多く、相談相手が身近な人に限られてしまっていることがうかがえる。