マイナビは、2022年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査」の結果を発表した。調査期間は、2021年6月10日~6月15日で、有効回答数は7604。
2022年卒業予定の大学生・大学院生の6月15日時点での内々定率は69.1%(前年比11.5ポイント増)、平均内々定保有社数は2.1社(前年比0.3社増)だった。4月末からの緊急事態宣言が最終面接に影響したかどうか聞いたところ、「対面形式からWEB形式に変更になったことがある」と回答した割合は30.2%、「面接の日程が変更されたことがある」が13.0%、「面接の日程が延期になり、現在変更日が未定の企業がある」が4.2%となった。新型コロナウイルス感染再拡大の影響を受け、面接の形式や日程の変更といった影響があったようだ。
未内々定者の活動の進捗状況を見てみると、選考を受ける企業を検討している学生が29.6%(「選考を受ける企業を選定している(12.7%)」+「企業選定をやり直している(16.9%)」の合計)であった。また、現時点で面接を受けている割合は37.1%(「第一志望群の面接を複数受けている(28.3%)」+「第二志望群の面接を受けているが、第一志望群の企業から内々定がでれば終了する予定(8.8%)」の合計)となった。
内々定者のうち、6月15日時点で入社先を決定している学生は64.1%であった。また、そのうちの42.6%は採用過程のうち「個別企業説明会から最終面接まで全てWEB形式」で実施されたと回答した。選考過程において、一度も会社を訪れずに入社を決めた学生の自由記述では、「同期にどんな人がいるのか分からない」「自分が実際に働く姿がイメージできない」などの不安の声も見られる。一方で、「インターンシップの際に訪問できていたので心配はない」「内々定承諾後もWEBでの交流機会が多いので不安はない」など、準備期間の訪問や内定後のフォローが安心感につながっている。オンラインでも接触機会を増やすなど、内々定者の不安を払拭する取り組みが企業側に必要とされているようだ。