学情は、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施。今回は、「選考参加」に関して調査し、結果を発表した。調査期間は2021年6月4日~6月18日で、有効回答数は981名。
プレエントリー社数は「21~30社」が19.9%で最多となった。半数以上の学生は、「21社以上」の企業にプレエントリーしている。
「内々定」を獲得している学生は、「21社以上」プレエントリーを実施している割合が62.9%に達した。一方、「内々定」を獲得していない学生では、「21社以上」プレエントリーを実施している割合は41.1%にとどまった。
今年は就職環境が厳しくなると予想される中、選考参加社数は増えると想定されていたが、約6割の学生は、選考参加社数が「10社以下」となっていることが分かった。現在までの選考参加社数について、「5社以下」と回答した学生が36.1%、「10社以下」と回答した学生が58.1%となっており、選考に参加する企業を絞りこむ傾向が顕著になっている。
「内々定」を獲得している学生では、「10社以下」の回答は46.7%だったが、「内々定」を獲得していない学生では、「10社以下」が71.3%に上った。「内々定」の有無にかかわらず、選考参加企業を絞りこんでいることが分かった。
「内々定」を獲得した企業のうち、特に入社を希望する企業について、「広報解禁」より前に出会っている学生が、約6割に上ることが明らかになった。特に入社を希望する企業と、「3年生の2020年4月~2021年2月まで」に出会ったと回答した学生が49.5%に達し、「1・2年生」と回答した学生も、6.9%いた。「広報解禁以降(3年生の3月以降)」の回答は、43.6%だった。
「内々定」を獲得した企業のうち、特に入社を希望する企業について、「4回以上」接点を持ったと回答した学生が57.7%に上った。接点を持った回数で、最も多かったのは「4・5回」で40.2%だった。「6~9回」13.9%、「10回以上」3.9%となっており、志望度の高い企業とは複数回接点を持っていることが分かる。「面接で具体的に志望理由を話せるように、より詳しく企業のことを知りたいと思った」「入社後にギャップがないように、オンラインでのOB・OG訪問を積極的に行った」などの声が寄せられており、接点を増やすことで、企業理解を深めたいという意向がうかがえる。前述のとおり、約6割の学生は「広報解禁前」に志望度の高い企業と出会っていることから、志望度の高い企業は「3年生のインターンシップ期間」から接点を持ち、「何度も」接点を持っていることが分かる。