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若手社員の4割、「働き方が理想ではない」など今の会社で働き続けることに不安―ラーニングエージェンシー調べ

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 ラーニングエージェンシーは、若手社員に対し、7月に直面している壁に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。

 同調査では、現在どのようなことに困難を感じているか、不安を感じているか、仕事や上司、キャリアや自身の成長など、16の項目(16の壁)について質問している。

 調査の概要と結果は以下のとおり。

  • 調査対象者:22~34歳の社会人2~4年目の就労者
  • 調査時期:2022年7月22日~7月25日
  • 調査方法:調査会社によるインターネット調査
  • サンプル数:900人(社会人2年目:300名、3年目:300名、4年目:300名)

「上司との人間関係における苦労、この会社で働き続けることへの不安」2年目が最も高く約4割が実感

 「上司との人間関係について、苦労したことがある」「後輩との人間関係について、苦労したことがある」「今後のキャリアが描けず、この会社で働き続けることに不安を感じることがある」といった上司・後輩との人間関係の壁、自身の今後のキャリアが描けないというキャリア不安の壁について、結果を年次別に比較した。

 「上司との人間関係について、苦労したことがある」について年次別に見ると、社会人2年目が40.3%と最も高い割合となり、3年目が37.7%、4年目が38.7%となった。「後輩との人間関係について、苦労したことがある」については、社会人2年目が22.7%と最も高く、3年目が21.7%、4年目が18.3%だった。「今後のキャリアが描けず、この会社で働き続けることに不安を感じることがある」については、社会人2年目が41.3%と最も高く、3年目、4年目が同率の40.7%となった。

 後輩との人間関係における苦労は、年次が上がるにつれて解消される結果となったが、上司との関係は、3年目で多少解消されるものの4年目では再び上昇。キャリア不安については、2年目が最も高く、その後年次が上がってもほとんど解消されないという結果になった(図1)。

図1
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上司との関係で苦労した場面、全年次共通で「適切な指示を出してくれない」

 「上司との人間関係について、苦労したことがある」と回答した人に、具体的にどのような場面で苦労したのか質問した。結果、「適切な指示を出してくれない」が、各年次最も高い結果となった(社会人2年目23.1%、社会人3年目24.8%、社会人4年目24.1%)。

 2年目の2位には「厳しい/怖い(18.2%)」、3年目の2位には「意見が合わない」「厳しい/怖い」が同率で17.7%だった。4年目の2位には「意見が合わない(20.7%)」が入り、2年目と比べると5ポイントの差が出た。

 その他、「適切なフィードバックをもらえない」「相談に乗ってくれない」は2年目が最も高く、特に「相談に乗ってくれない」については3、4年次と8ポイント程の差となった。また、割合は低いが、「年が離れている」については、3年目が最も高く、2年目とは6.4ポイントの差となった(図2)。

図2
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上司との関係で苦労した状況、2・3年目は「不安」に感じ、4年目は「不満」「会社を辞めたくなった」

 上司との人間関係について、様々な場面で苦労を感じていることが分かったが、その状況を各年次の社員はどのように捉えているのだろうか。

 社会人2・3年目は「不安に感じた」が最も高く、それぞれ30.6%、26.5%が回答。社会人4年目に関しては、「不満を抱いた」「会社を辞めたくなった」が23.3%の同率1位となった。2・3年目の2位と3位にも「不満を抱いた」「会社を辞めたくなった」が入った。

 その他、「期待に応えようと感じた」は2年目が最も高く、4年目よりも5.3ポイント高くなった。「負けたくない・悔しいと感じた」は3年目が最も高く、4年目よりも5.5ポイント高い結果に。前述の「会社を辞めたくなった」については、4年目は2年目よりも5.9ポイント高く、年次ごとに差が出る結果となった(図3)。

図3
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後輩との関係で苦労した場面、2年目は「教え方が分からない、うまく教えられない」、3・4年目は「意見が合わない」とき

 次に、「後輩との人間関係について、苦労したことがある」と回答した人に、具体的にどのような場面で苦労したのか質問した。

 社会人2年目は「教え方が分からない、うまく教えられない」が25.0%と最も高く、4年目よりも8.6ポイント高かった。3・4年目は「意見が合わない」が最も高く(29.2%、27.3%)、特に3年目は2年目よりも7.1ポイント高くなった。

 その他、「関わる時間が取れない」は2年目が最も高く17.6%で、3年目よりも13ポイント高い結果に。「後輩の態度が悪い」は4年目が最も高く18.2%となり、2年目と15.3ポイントの差となった。また、割合は低いが、「後輩の能力が低い」は3年目が最も高くなり、2年目と6.4ポイントの差が出た(図4)。

図4
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後輩との関係で苦労した状況、2年目は「期待に応えよう」と感じ、3年目は「不安」、4年目は「不満」を感じる

 後輩との人間関係について、苦労した状況をどのように捉えたかを各年次に質問した。

 社会人2年目で最も高い割合となったのは、「期待に応えようと感じた(20.6%)」だった。3年目は「不安に感じた(27.7%)」、4年目は「不満を抱いた(29.1%)」と、各年次で違いが出た。3年目の2位には「期待に応えようと感じた(21.5%)」、4年目の2位には「負けたくない・悔しいと感じた(16.4%)」が入った(図5)。

図5
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今の会社で働き続けることに不安を抱く場面、2年目「働き方が理想ではない」、3年目「キャリアについて考える余裕がない」、4年目「身近に目指すべき存在がいない」

 続いて、「今後のキャリアが描けず、この会社で働き続けることに不安を感じることがある」と回答した人に対して、どのような場面で不安を感じるかを質問した。

 結果、2年目で最も高い割合となったのは「働き方が理想ではない(29.0%)」、3年目は2年目同様に「働き方が理想ではない(27.9%)」、そして同率で「キャリアについて考える余裕がない(27.9%)」となった。特に「キャリアについて考える余裕がない」については、4年目と14.8ポイントの差がついた。4年目が最も高い割合となったのは「身近に目指すべき存在がいない(30.3%)」となり、3年目と5.7ポイントの差となった。

 その他、「キャリアについて相談する相手がいない」は2年目が最も高く(21.8%)、4年目と7.9ポイントの差に。「自分が評価されていない」は4年目が最も高く(23.0%)、3年目と9.1ポイントの差が出た(図6)。

図6
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今の会社で働き続けることに不安を抱く状況、全年次共通で「不安」に感じ、全年次の4分の1が離職意向を選択

 様々な場面で今後のキャリアが描けず、この会社で働き続けることに不安を感じていることが分かったが、その状況を各年次はどのように捉えているのだろうか。

 各年次で最も高い割合となったのは「不安に感じた(2年目32.3%、3年目27.0%、4年目31.1%)」だった。2年目の2位は「不満を抱いた(26.6%)」、3位は「会社を辞めたくなった(25.0%)」という結果に。3年目の2位は「会社を辞めたくなった」「不満を抱いた」が同率25.4%、4年目の2位は「会社を辞めたくなった(25.4%)」だった。各年次の4分の1が離職を検討する結果となり、働き続けることへ不安を抱く状況は、上司や後輩との人間関係よりも離職に影響していると推察される(図7)。

図7
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労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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