リクルートの研究機関である就職みらい研究所は、同研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に、「就職プロセス調査」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:2023年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2023」にて調査モニターを募集し、登録した学生7626人(内訳:大学生6254人、大学院生1372人)
- 有効回答数:大学生1173人、大学院生360人
- 調査実施期間:2022年12月1日~12月5日
就職内定率は94.0%で10月1日時点に比べ0.2ポイント増加
12月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率(内々定を含む)は、94.0%(前年同月差-1.2ポイント)となった。また、進路確定率は91.6%(+1.3ポイント)だった。
就職先を確定する際に決め手となった項目を聞くと、「自らの成長が期待できる」が最多で、前年に比べ2番目に高い「福利厚生(住宅手当など)や手当が充実している」との差が縮まった。また、決め手となった項目についても、最も多い「自らの成長が期待できる」と、2番目に多い「希望する地域で働ける」との差が前年に比べ小さくなった。成長への期待が最も高いという傾向は変わらないが、学生自身にとっての働きやすさを重視する傾向が強まっていることがうかがえる。
就職活動の苦労については、エントリーシートなどの書類提出や面接などを挙げる声が多い
就職活動で苦労したことを聞くと、「エントリーシートなどの書類提出」が最も多く、「面接を受ける(対面)」「自己分析」「面接を受ける(Web)」と続いた。学生からは、エントリーシート提出の締め切り集中や企業によって異なる項目への対応が大変だったという声や、面接で対面・Webの両方への対応に関する苦労の声が挙がった。就職活動スケジュールの過密化や、面接実施方法のハイブリッド化への適応に関する課題、学生が得たい情報と企業が発信している情報にギャップがある様子がうかがえる。
なお、同調査の全結果データは、リクルートのWebサイトから確認できる。
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