マンパワーグループは、2023年第1四半期(1-3月期)における企業の雇用計画を尋ねた「マンパワーグループ雇用予測調査」の結果を発表した。
同調査結果は、「2023年1-3月において、貴社または貴機関の雇用計画(契約社員、派遣社員等を含む)は今期(2022年10-12月)と比べてどのような変化がありますか?」という質問に基づいている。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査時期:2022年10月13日~11月25日
- 調査対象:東京・大阪・名古屋の次の9業種における企業(1. ヘルスケア/ライフサイエンス、2. 情報技術、3. 金融/不動産、4. 運輸・物流/自動車、5. 素材/資本財・サービス、6. その他、7. エネルギー/公益事業、8. 一般消費財/サービス、9. 通信サービス)
- 調査方法:Webアンケートによる調査
- 有効回答数:日本国内1020社
調査の結果、季節調整後の純雇用予測[1]は+8%で、前四半期比より1ポイント減少、前年同期比では1ポイント増加となった。
業種別では、調査対象の9業種中、8業種で増員予定となっている。最も堅調な労働市場が期待されるのは、「ヘルスケア/ライフサイエンス」で、前四半期比11ポイント増の純雇用予測(+18%)。一方で、最も低い雇用予測は「通信サービス」の±0%だった。
地域別では、調査対象の3地域(名古屋・大阪・東京)全てで増員予定となった。一方、大阪では前四半期比(-1%)、前年同期比(-4%)となり、ともにマイナスの結果となった。
組織規模別では、小規模組織のみ減員予定となっている。小規模組織では、純雇用予測は-8%で、前四半期比より12ポイント減、前年同期比では1ポイント減となった。
なお、同調査の全結果データは、同社Webサイトで確認できる。
注
[1]: 純雇用予測:調査結果のうち「増員する」と回答した企業数の割合(%)から「減員する」と回答した企業数の割合(%)を引いた値
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